2010年12月20日月曜日

熟成ソーテルヌの会

月曜日のワイン会、熟成コート・ロティの会に続き、二回めの参加です。今回は、熟成ソーテルヌの会です。神田Villa Due(http://www.villa-due.com/index.html)にて。

約2時間で貴腐ワイン12種類のマラソン・テイスティング。後半に生まれ年がまとめて控えているので、ペース配分が重要です。完走できるかな?

1989 Ch. Rabaud Promis
ラボー・プロミはソーテルヌ地区のプルミエ・クリュ(級)。少し淡いゴールド、柑橘系の香り。フルーティーな酸味。ねっとりと舌に残る感じがします。(WA92, WS86


帆立と天使の海老、ズワイガニのカッポン・マーグロ、リンゴとベーコンのマヨネーゼ
イタリア、リグーリア州の魚介と野菜のサラダ。世界遺産チンクエ・テッレ(5つの村のある地区)の辛口白ワインと相性が良い、と言われていますが、甲殻類の甘味とコクと酸味のあるドレッシングのおかげで、ソーテルヌとも合います。


1989 Ch. La Tour Blanche
ラ・トゥール・ブランシュもプルミエ・クリュ。①と同じヴィンテージですが、琥珀色がかっています。ドライプルーンや干し柿、メープルシロップの香り。焦げたカラメル、貴腐ワインらしい後味ですが、比較的さらりとした舌ざわり。(WA90, WS92


1989 Ch. Rieussec
リューセックもプルミエ・クリュ。②よりやや淡い色あいで、キラキラした酒石が沈んでいます。良いワインほど、酒石が出来るのだとか。白桃のコンポートのような甘いフルーツの香り。酸味が程良く、バランスが良い味わい。前半では一番おいしかったです。(WA87, WS82


1983 Ch. Bastor Lamontagne
バストール・ラモンターニュは格付外。スデュイローの近くに畑があるそうです。オレンジ色がかった色あい。少し、赤さびのような香り。複雑味が少なく、アフターも短め。(WA87, WA82


4種のチーズとホドイモ、ムカゴのリゾット
チーズはゴルゴンゾーラ、スカモルッツァ、リコッタ、パルミジャーノ・レッジャーノ。


1983 Ch. d'Arche
ダルシュはドゥジエム・クリュ(2級)。白いお花の香り。他のソーテルヌと比べて、個性に乏しい印象。(WS93


1983 Ch. Climens
クリマンはプルミエ・クリュ。師匠が好きなシャトーなのだとか。球を思わせるやさしく丸い香り。カラメルやはちみつよりも、フルーティーさが勝る味わい。すっきりとした酸味。やさしい。(WA92, WS95


1976 Ch. Caillou
いよいよ、バースデー・ヴィンテージのソーテルヌへ・・・カイユはドゥジエム・クリュ。クレーム・ブリュレのような、カスタードと焦がしカラメルの香り。あんずの味。


⑧1976 Ch. de Fargues
色合いは赤みがかったオレンジ。オレンジピールや、パイナップルケーキのような香り。後味にも熟したオレンジのような酸味が感じられます。香ばしい。(WA90


1976 Ch. Climens
やさしくまるい香りは⑥のおもかげ。余韻が長く、はちみつのようなとろっとした舌ざわり。(WA87


うずらと下仁田ネギのロースト、カボチャのピューレと黒胡椒のアクセント
やや強めの塩味のおかげで、まだ走り続けられそう・・・


1976 Ch. de Suduiraut
スデュイローは先月訪問したシャトー。やや赤みがかった色合い。黒砂糖やはちみつ、香ばしい香りが貴腐らしい。酸味がすっきりとした味わい。(WA92, WS77


1976 Ch. d'Yquem
プルミエ・クリュ・シュペリウール(特1級)はディケムのみ。余韻がとても長く、エレガント。凝縮感が感じられます。酸味とのバランスが素晴らしい。圧倒的。あ~幸せ。(WA96, WS96


1970 Ch. d'Yquem
さらに熟成したディケム。⑪より穏やかで奥ゆかしい印象。ナッツのような香ばしさ。同じディケムでもずいぶん印象が違いますが、かなりの美人姉妹でした~(WA90, WS84


2時間半でなんとか完走!?1976年のディケムは、飲み残しをペーパーカップに入れてラップでぐるぐる巻きに。師匠が好きな1976年のクリマンの空き瓶と一緒に大事に持って帰りました。


生まれ年がグレート・ヴィンテージだと言われると、なんだかうれしいですね。一生にもう二度とこんなにまとめて飲むことはないかも。本当に至福のひとときでした♡