2010年11月8日月曜日

2010 ボルドー&パリ シャトー巡り左岸編 カントナックブラウン

次の訪問先へ向けて、ポイヤック村から国道2号線を南下…

サンジュリアン村に入る手前、道を挟んで右手が白雪姫のお城みたいなシャトー・ピション・ロングヴィル・バロン(Ch. Pichon-Longueville Baron、2級)、左手がオレンジ色の屋根のシャトー・ピション・ロングヴィル・ド・ラランド(Ch. Pichon-Longueville Comptesse de Lalande、2級)。ラランドのずっと左にちっちゃく見えているのがシャトー・ラトゥール(Ch. Latour、1級)の塔のてっぺん。


再び、サンジュリアン村を抜け、いよいよマルゴー村へ。シャトー・マルゴー(Ch. Margaux、1級)で記念撮影。「女王」の名にふさわしい、凛とした佇まい。


並木道からぶどう畑を挟んで、カントナック村のシャトー・パルメ(Ch. Palmer、3級)が見えます。このあたりは思った以上にシャトーどうしの距離が近くてびっくり。車で走っている限りは、高低差もあまり感じられないのですが、わずかな土壌の違いがぶどうの出来に影響するんでしょうね~


まもなく、シャトー・カントナック・ブラウン(Ch. Cantenac Brown、3http://www.cantenacbrown.com/)に到着。



カントナック・ブラウンは、19世紀の画家、ジョン・ルイス・ブラウンが創始。浪費家でワイン好きだったブラウンは、自ら設計したシャトーの建物でパーティー三昧だったそう。その後売却され、1855年のメドック格付け時には銀行の所有、2006年からは保険会社のアクサが所有。

こんな風にシャトーの建物を裏手から見たところがエチケットのイラストになっています。


選果台の向こうに見えるのは、15ヘクタールもあるという立派なお庭。


ちょうど、翌日までプレスワインを造っているところ、とのこと。1980年代に温度管理をしやすくするために導入したというステンレスタンクで一次発酵からマセラシオンまで終了後、3割程度は木樽へ移し、残りはメルロ―種などのフルーティーさを残すため、そのままステンレスタンクで仕込むそう。


2010年のワインはマロラクティック発酵中。


テイスティングルームへ。体が赤ワイン色をした「ワインの虫」がたくさん飛んでいたのには閉口。試飲は無かったけど、セカンドのブリオ・ドゥ・カントナック・ブラウンはどこか聞き覚えのある名前…


シャトー・カントナック・ブラウンの2008年。カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロ―40%、カベルネ・フランは樹齢が若かったため入っていないヴィンテージ。樽熟成15か月、60%新樽。マルゴーらしく、香りが豊かでフルーティー、あと10年くらいで飲み頃を迎えるでしょう、とのこと。


時差もあってか、3軒目ともなるとみんな少し目がうつろ…でもまだまだ一日は長いよ。

ボルドーでの初ディナー、Le Bistro du Sommelier編へ続く!