2010年11月8日月曜日

2010 ボルドー&パリ シャトー巡り左岸編 グリュオ・ラローズ

シャトー巡りはジロンド川の左岸から。残念ながら、台風並みの悪天候です。シャトー巡りの運転手兼通訳は日本人のガイドさん。現地のTrans Nationという旅行会社の方でした。この日は偶然にも、スクールで同じクラスを受講していた女性二人が一緒。世界は狭いな~

一路、ボルドー市内からメドック地区、サンジュリアン村のシャトー・グリュオ・ラローズ(Ch. Gruaud-Larose、2級)へ。サンジュリアン村のワインがお気に入りなので、好きな人の故郷を訪ねるような気分♡



グリュオ・ラローズは所有者が次々変わった歴史を持つシャトー。1970年代に買収した電話会社のアルカテル社がシャトーや醸造所、地下の熟成庫などの改修に大きな投資を行った後、1997年に7つのシャトーを持つネゴシアンのメルロー家が買収し、ワインの品質向上が図られているそう。

100名ほどが手摘みで収穫し、2回の選果を経たぶどうは、コンピューターで粒の大きさや糖度を測定。小さなものや未熟なものを取り除いたら、三段階の圧搾にかけられます。



すでに高級ワインの仕込みは終っていたので、その絞り滓からプレス・ワインが造られているところを見せてもらいました。マールなどに使われるそう。


ぶどうの絞り滓の固形部分は上下の固く乾いた部分を除いたちょうど真ん中あたりを使います。要らない分をかき出す作業をしているところ。


樽の中に入って作業をするところも見せてくれました。



こちらは、一階の一年生ワインの熟成庫。またアルコール発酵中なので、密閉して爆発しないようガラスのキャップが置いてあるだけ。寒い冬の間に澱が沈殿します。ここで過ごすのは夏まで。


二年生ワインになると移動する地下の熟成庫。ひんやり、しーんとしています。すやすやです。グリュオ・ラローズでは60%が新樽、残りは2回めの古樽を使用しているそう。


さてさて、お待ちかねの試飲なう。まずはセカンド、サルジェの2004年。ブラックベリーやミントの香り。じっくり味わうとやや渋みとスパイシーさを感じます。


グリュオ・ラローズの2004年は、試験的にマルベックが使用されたヴィンテージ。カシスやコーヒー、バラの花の香りが、時間が経つとバニラのような甘い香りに変化していきます。サルジェに比べて、味わいの余韻もふくらみもあって、よりおいしく感じました~


次の訪問先へ向けて、サンジュリアン村からポイヤック村へ国道2号線を北上。次から次へと試験で覚えた有名シャトーが登場します。小さく写ったシャト・ラトゥール(Ch. Latour)の塔、見える?


シャトー巡り左岸編 ランシュ・バージュへ続く!