2010年11月8日月曜日

2010 ボルドー&パリ シャトー巡り左岸編 ランシュ・バージュ

ポイヤック村に到着。まずはランチ。LA SALAMANDREhttp://www.lasalamandre-pauillac.com/)にて。Plat du Jour(ランチセット)は好きな一皿+グラスワインで、8ユーロとお手頃。しかし、メニューが全く読めない…仕方なく、「肉」「魚」みたいな感じでオーダー。


フォアグラはこんな感じ。甘口ワインをかけて食べるらしい。


魚はこんな感じ。ちょっと塩辛い。


肉はこんな感じ。キャベツはくたくたでも野菜摂取に成功、しかしかなりのボリューム。


ボリュームたっぷりと言えば、こちら。ムール貝は小粒だけど、ポテトとの相乗効果で凄い画に。


食後にジロンド河に面した港の辺りを散策。ポイヤックはいわゆる5大シャトーのうちの3つがある村で、ワインファン憧れの地。にしては、閑散としてますね~


ランチの時間帯だったからかなあ…


さてさて、シャトー巡り再開。シャトー・ランシュ・バージュ(Ch Lynch-Bages、5級 http://www.lynchbages.com/)へ。ランシュは元々のオーナーの名前、バージュは地名。先々代が元ポイヤック村村長というカーズ家が1934年から所有。


畑にぶどうがまだ残っていたので、一粒つまみ食い。さすがに完熟していて甘い!


古い醸造設備や道具を展示したミュージアム。建物は、16世紀後半に建てられたもの。一階には、大樽が並んでいます。すのこ状の天井は発酵時に発生する二酸化炭素を逃がすため。


一階に展示されていた、20世紀初頭に開発された、ボルドー地方で最古の濾過機の一つ。とても希少で高価なため、ワイナリー間で貸し借りして使っていたそう。


二階は、1850年頃に造られた醸造所。ちょうど大樽の口の高さになっていて、台の脚にも車輪が付いていたりと、ぶどうの搬入から仕込みまで効率的に行えるような工夫が凝らされています。

部屋の雰囲気も、一つ一つの道具も、勝沼のシャトー・メルシャンで見学した日本最古(1904年)の醸造所にそっくりで、鳥肌!あれは、1877年にフランスに派遣された高野正誠と土屋竜憲が持ち帰ったデッサンに基づいて造られたんですよね…時代と空間を飛び越えた感じがしました。



収穫したぶどうの搬入口にはシャッターが下り、ぶどうを潰したり果梗を取り除く機械も今年の役目を終えていました。


タンクはコンピューター制御で温度調節。状態が一目で分かるディスプレイにもシャトー名とエチケットと同じイラストが。カラーコーディネートも完ぺきです~


樽熟成庫。18~20カ月熟成させ、滓引きは3か月に一回、粉末状の卵白を使用。樽は、オーク、栗、松の三種類でできた9社の樽をブレンドして、9つのアロマを付けているのだそう。


あまりお披露目することはないという瓶詰めの機械。


さて、ようやく試飲の時間です。テイスティングルームは、ミニマルなデザインでとにかくスタイリッシュ。整然と並べられたグラスにも美意識を感じます。ワインをサーブしてくれるガイドさんもマネキンかっ!とツッコミたくなるほどのイケメンで、画になります。


セカンド、シャトー・オー・バージュ・アベルスの2004年。樹齢10年のぶどう、9か月の樽熟成。


シャトー・オー・バージュ・アベルスは2008年から名前だけがECOに変更。ちなみに、見るだけ。


シャトー・ランシュ・バージュの2004年。樹齢40年のぶどう、18カ月の樽熟成。プティ・ヴェルドから来る白こしょうのようなスパイシーさが感じられます。


テイスティングルームを出ると、広場の周りにカフェ、パン屋さん、ワインショップが立ち並ぶ可愛らしい広場。従業員が住む小さなこの村と、シャトー自体、それからミシュラン2つ星レストランのあるオーベルジュのシャトー・コルディアン・バージュを合わせたのが「バージュ・ヴィラージュ」という開発プロジェクト。シャトーだけでも、年間18,000人のビジターを受け入れているそう。


ワインショップで、年間12,000本しか造っていないという白ワイン、ブラン・ド・ランシュ・バージュの2008年を購入!いつか、コルディアン・バージュにも泊ってみたいな~


シャトー巡り左岸編 カントナック・ブラウンへ続く!