2009年10月25日日曜日

ADV2 イタリア北部の回

第3回の授業はイタリア北部。イタリアにおけるワインの歴史にはじまり、二大銘譲地の一つであるピエモンテ州における栽培品種や有名な「バローロ」の伝統と近代化などを詳しく、そしてイタリア北部のその他の州(ヴェネト州、ロンバルディア州、ヴァッレ・ダオスタ州、トレンティーノ・アルト・アディジェ州、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州、エミリア・ロマーニャ州)についてざっと教わりました。








#1 産地:Friuli-Venezia Giulia D.O.C.:Collio 品種:Tocai Friulano 100% 生産者:Ronco Blanchis 収穫年:2008 価格:2,730円

(外観)緑ががかった淡い黄色
(香り)ボリュームは中程度。青りんごやマスカットのようなフルーティーな香り。樽香なし。ミネラル豊富。アカシアなど白い花の香り、吟醸香がある
(味わい・余韻)アタックはガツンとせず、なめらか。綺麗で豊富なリンゴ酸中心の酸。アルコール度は高く、こってりとした感じ。アフターフレーバーに青りんご。フルーティーさとのびやかな酸が特長の、ライトからミディアムボディの、スタイリッシュなワイン
(合わせたい料理)ヒラメのカルパッチョなど、白身魚のオリーブオイル仕立


#2 産地:Veneto D.O.C.:Soave Classico 品種:Garganega 70% Trebbiano 30% 生産者:Pieropan 収穫年:2008 価格:2,205円

(外観)淡い黄色
(香り)華やかさは#1より下、中程度。熟したグレープフルーツや青りんごの香り。樽香なし。ミネラル豊富。白い花の香りはなし
(味わい・余韻)厚みやボリューム感が感じられる。溌剌とした酸味。甘みをあまり感じず、中盤から柑橘系の苦味が主体になる。アルコールは適度。ライトからミディアムボディのワイン
(合わせたい料理)魚介類のテリーヌ、サーモンマリネ

#1よりも#2の方がフルーティーに感じてしまった・・・


#3 産地:Lombardia D.O.C.:Oltrepo Paves 品種:Pinot Nero 100% 生産者:Isimbarda 収穫年:2004 価格:4,935円

(外観)淡いルビー色、エッジがオレンジがかっている。透明感があり粘度、清澄度も高い
(香り)ラズベリー、チェリーなど赤い小さな果実の香り。上品な木樽のニュアンス。スパイシー香は僅かに感じられるのみ、野菜のニュアンスはなし。品のある香りが支配的
(味わい・余韻)アタックはなめらかでビロードタッチ。赤い果実をかじったようなエレガントな酸味が豊か。アルコールのボリューム感もしっかりある。タンニンはきめが細かく溶け込んでおり、やわらか、渋くない。ライトからミディアムボディ、果実味のエレガントさ、なめらかさのあるワイン。余韻は7~8秒と長く、ラズベリーやプラムの後味がある
(合わせたい料理)ジビエ、森鳩のロースト

いろいろな品種からワインを造っているD.O.C.で、ピノ・ノワールのクローンも持ち込んでいるそう。ピノだと知らずに飲んで、好きでした。やっぱり、ピノが好き!


#4 産地:Piemonte D.O.C.:Barbera d'Alba 品種:Barbera 100% 生産者:Cascine Chicco 収穫年:2006 価格:2,467円

(外観)紫がかったとても濃いルビー色。中心が黒ずんでいる。しっかりした粘性
(香り)香りのボリュームは高い。イチゴのリキュールやドロップ、レッドカラント。黒こしょうのようなスパイシー香、樽香はあるが、果実の凝縮感ある香りが支配的
(味わい・余韻)ブルーベリーリキュールのような濃縮果実のパワフルな味わい。高いアルコール度と果実味による甘さを感じる。酸味もやや高い。タンニンはとげとげしくなく、渋みはやわらかい。ふっくらした、果実味からくるずんぐりしたバルベーラらしい味わい


#5 産地:Piemonte D.O.C.:Barolo 品種:Nebbiolo 100% 生産者:Borgogno 収穫年:1999 価格:9,450円

(外観)オレンジがかったガーネット色、褐色。粘性はゆたか
(香り)開いている。ドライイチジク、アプリコット、レーズン。腐葉土、なめし革など、枯れた味わい。スパイシー香は少ない。樽香は溶け込んでいる
(味わい・余韻)しなやかで酸がしっかりしているが鋭さはない。タンニンは細やかに溶け込んで、こなれている。アルコールボリュームは高い。ミディアムボディ。こなれた、枯れたニュアンスのワイン
(合わせたい料理)ジビエ、ウズラのローストフォアグラ詰め

10年熟成、伝統的スタイルのバローロ。こなれていて、枯れたニュアンス、長く飲み続けたい感じは、経験豊かで聞き上手な熟女の魅力、かな・・・


#6 産地:Piemonte D.O.C.:Barolo 品種:Nebbiolo 100% 生産者:Azekua 収穫年:2004 価格:8,715円

(外観)濃いガーネット色。中心がやや黒ずんでいる。粘性は豊か
(香り)豊かでカシスリキュールのような黒い小さな果実の濃密な香り。新樽の樽香からくるバニラのニュアンスも強い。丁子や黒胡椒のスパイシー香もある。すべての香りの要素が強く、バラバラでまだ若い印象
(味わい・余韻)ボリュームたっぷり。カシスリキュールのような強い味わい。アルコールと果実味がゆたかで甘みを感じる。タンニンは強いが果実味があるためがさがさとはしていない。アルコールが高く、フルボディのワイン。余韻は非常に長く10秒程度もある
(合わせたい料理)エゾジカのローストポルト酒ソース、オックステイルの赤ワイン煮込みなどの強い料理

バローロ・ボーイズが造った、モダンなタイプのバローロ。パーカーポイント狙いすぎ?#5の熟女のような余裕のない、必死でがんばってるアラサー女子、といった感じです。4~5年経てばのみ頃ですって~深いなあ・・・



#5と#6では、色もこんなに違うんですよ~

「どうしたんですか?みなさん、STEP1のころは#6みたいなワインが好きだったじゃないですか?」とは先生のお言葉。

いろいろ知恵がついても、年齢を重ねても、ずっと長く付き合ってもらえる良いワインのような女性になりたいものです・・・

展示品の高級ワイン売却へ 11月14日に入札 大阪市

先日ご紹介したニュースの続き。オークションは来月の14日に決まったみたいですよ~

展示品の高級ワイン売却へ 11月14日に入札 大阪市http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/osaka/091023/osk0910230224003-n1.htm

大阪市は、WTC(大阪ワールドトレードセンタービルディング、住之江区)で昨年春に休館した「ふれあい港館」ワインミュージアムの展示品だった高級ワイン157本の入札を11月14日に実施する。市が平成6年度に総額565万円かけて購入したもので、落札価格が注目されている。

ワインは、ミュージアムの休館後、一般公開されず別の場所で温度や湿度を管理して保管されていたが、市民から「せっかくのワインがもったいない」と声があがっていた。

入札は、法人や20歳以上の個人が対象。一般向けに売却されるのは157本のうち、品質表示があり通常市場で売られている賞味期限の範囲内にある102本。品質表示のない44本は飲用不可とし、残りの品質判定がむずかしい11本とともに品質鑑定の専門的知識をもつ事業者に買い手を限定する。

購入価格約60万円の「ロマネ・コンティ」(1921年)をはじめ、「シャトー・マルゴー」(1900年)や「シャトー・ペトリュス」(1949年)などがあり、19世紀のビンテージワインも含まれる。

リーガロイヤルホテルマスターソムリエで日本ソムリエ協会副会長の岡昌治さんは「“幻のワイン”と呼ばれる1921年のロマネ・コンティなど貴重で珍しいワインも含まれ、コレクターにとっては興味深いのではないでしょうか」と話している。

入札当日は午前10時半から岡さんの講演会が開かれ、午後1時~4時の入札内覧会の後、開札を行う(11月13日必着で郵送による入札も可)。参加費無料。申し込みは11月6日まで。

問い合わせは、大阪市港湾局経営管理部港営会計担当((電)06・6615・7713)。
2009/10/23 02:24【産経ニュース】

2009年10月20日火曜日

YOSHIKIプロデュースワイン「Y by Yoshiki」販売開始

YOSHIKIとカリフォルニアワインの象徴でもあるマイケル・モンダヴィ・ファミリーとコラボレートしたワイン「Y by Yoshiki」が10月26日から販売開始になるそうです。




http://www.ybyyoshiki.com/(商品ホームページ)
http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=46996(プレスリリース)

マイケル・モンダヴィ氏とは、カリフォルニアワインの父と呼ばれ、シャトー・ムートン・ロートシルトのフィリップ・ド・ロッチルト男爵とオーパス・ワンを立ち上げた故ロバート・モンダヴィの長男。


白ワインはシャルドネ、赤はカベルネ・ソーヴィニヨン。白ワインは果実味・酸味・樽のフレーヴァーのバランスの取れた、味わい深いワイン、赤ワインは凝縮感の中にもエレガントさを感じさせる重厚なワインになっている、とのこと。

2004年の話ですが、ビジネススクールの経営戦略のクラスで、Robert Mondavi and the Wine Industry というケースを使った授業がありました。当時のCEOグレッグ・エヴァンス氏の話も聞きました。

当時のノートをひもといてみると、今後とるべき戦略、の中に「海外市場でのモンダヴィのプレゼンス高めること。現在、UKとアジア市場から得ている収益はたった8%」と書いてありました。YOSHIKIとのコラボも、そんな取組みの一つなんでしょうか・・・なんか、知名度は上がるけど、エレガントではない気がしますが。

ちなみに、冒頭の写真はAEONのショッピングサイトからお借りしました。AEONですよ。ボージョレーでワイン熱が高まる頃に売り出して、需要を刈り取ろうということでしょうね。気になるお値段ですが、ご予約特典価格で白6,000円、赤7,000円、セットで12,800円。結構しますね~
http://www.aeonshop.com/09wine/

最近、押切もえが「メルシャン ワインアンバサダー」、クボジュンが「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー親善大使」に任命された、というニュースもありましたが、芸能人好き、ブランド好き、トレンド好きの日本の消費者の特性が利用されてる気がするのは、私だけ?




2009年10月18日日曜日

ADV2 ドイツの回

第2回の授業はドイツ。STEP2では、国や地域毎に勉強していきます。

ドイツには甘いブドウで造ったワインを高品質、とみなす法律があって、70年代から80年代にかけて安価な中甘口ワインがどんどん造られて、輸出されました。でも最近は、甘い→安い→不味い」という悪いイメージを払拭しようという動きがあって、おいしい辛口も増えているそう。今回も、前半は外国の品種を使った新しいタイプのワインや、伝統的な甘口ワインをテイスティングしました。






#1 産地:Phalz 品種:Chardonnay 100% 生産者:Weingut Friedrich Bercher
等級:Deutscher Tafelwein Trocken 収穫年:2003 価格:6,300円
(外観)やや淡い黄色
(香り)柑橘系の香りはない、ピーチなど熟した木なり果実とバニラの香り
(味)甘さは控えめ、なめらかでねっとりとしたまろやかさ、木樽のニュアンス
フランスのブドウ品種や、小樽熟成(このワインは1年)などの技術を若い醸造家が取り入れたりしている例として。フランス風がドイツワインの新しい傾向とか

#2 産地:Rheingau 品種:Riesling 100% 生産者:Kloster Eberbach
等級:Classic 収穫年:2007 価格:2,436円
(外観)緑がかった淡い黄色
(香り)青りんごのようなさわやかな香り、ミネラル、フレッシュ&フルーティー、樽香なし
(味)リンゴ酸中心の酸味の中に果実の甘みを少し感じる、若さ、フレッシュさのある辛口
(合わせたい料理)みりんを使った和食、白身魚の煮付けなど

#3 産地:Phalz 品種:Riesling 100% 生産者:Weingut Reichstrat Von Buhl
畑名:Forster Pechstein 等級:Grosses Gewachs 収穫年:2005 価格:6,825円
(外観)緑がかった淡い黄色
(香り)青りんごのようなさわやかな香り、ミネラル、樽香なし
(味)リンゴ酸中心の酸味、#2よりもコクのある濃縮した果実の風味
(合わせたい料理)大型魚のバターポワレ
#2よりも暖かい産地で造られたワインで、等級も上(もち値段も)なのが味わうと分かります

#4 産地:Mosel 品種:Riesling 100% 生産者:Weingut Von Hovel
畑名:Sharzhofberg 等級:Kabinett 収穫年:2007 価格:3,465円
(外観)緑ががかった淡い黄色
(香り)熟した青りんご、ミネラル、樽香なし
(味)豊富な酸味に裏付けられた甘み、ジューシー
(合わせたい料理)カステラ

#5 産地:Mosel 品種:Riesling 100% 生産者:Vereinigte Hospitien, Trier
畑名:Piesporter Goldtropfchen 等級:Auslese 収穫年:2005 価格:5,355円
(外観)やや淡い黄色
(香り)アカシアの蜂蜜、リンゴのリキュールやジャム、樽香なし、#4より香りのボリューム豊富
(味)#4と同じ程度の酸味と甘み、ただし深みがある(ブドウの糖度が高く、高級なため)
(合わせたい料理)バウムクーヘン

#4、#5の両方とも、古典的なドイツワイン、ということでアルコール度数は7~8%と低めで、果実の甘みが残っています。先生曰く、お菓子と一緒に飲むのがいいでしょう、とのこと(まあ、それしか合わないし)。ちょっと寒くなってきたら、あったかくした部屋でそんな楽しみ方もいいかも!

#6 産地:Pfalz 品種:Spatburgunder 100% 生産者:Weingut Lingenfelder
等級:Deutscher Tafelwein 収穫年:2002 価格:4,410円
(外観)淡いガーネット色、エッジがオレンジ色、透明感がある
(香り)赤い小さな果実
(味)フランボワーズ、熟成感がありシルキーでなめらかなタンニンを感じる

ワインの名前にあるガニメットは「トロヤの王子で全身黄金色の光を放つ美少年のこと。ゼウス(絵左の人物)は大きなワシに変身し、羊番をしていたガニメット(絵右の人物)をオリンポスにつれて行き、美しいガニメットを永遠とし、神々の宴のソムリエ役をさせた」という神話にちなんでいるそう。

アフタースクールは、赤坂の葡萄屋(http://www14.plala.or.jp/budouya/)へ。

白ワインは、フランケンのシルヴァーナー。少し発泡性があっておいしい。
産地:Franen 品種:Silvaner 100% 生産者:Sommeracher Katzenkopf
等級:Q.b.A. Trocken 収穫年:2008
(外観)やや緑がかった淡い黄色
(香り)青りんご
(味)きりっとした酸味、ミネラリーで、辛口。舌先がぴりぴり


前菜・・・

ソーセージいろいろ。右のソースは、はちみつのマスタードです。このあたりで、ビール党の人たちは黒ビールを注文。私はそのままシルヴァーナーで。マスタードやシュークルートの酸味が合う。


赤はファルツのドルンフェルダー、Q.b.A.、トロッケン
産地:Pfalz 品種:Dornfelder 100% 生産者:Johann Ludwig WOLF
等級:Q.b.A. Trocken 収穫年:2007
(外観)紫がかった濃いルビー色
(香り)ブラックベリー、しそ
(味)果実味が中心でまろやか。渋みはあまりない


特別注文のメイン。手前がアイスバイン(豚すね肉の煮込み)、奥がシュワインスハクセ(ドイツバイエルン地方特産豚すね肉のロースト、ビール焼き)です。取り分ける前に全体像を見せてくれて・・・

こんな感じで運ばれてきました。肉そのもの、という感じでした。コラーゲンコラーゲン。

ディナー開始は21時半、なのに「23時に出ますから、急いで食べて下さい、ハッ!」ということでちょっと慌ただしかったです・・・

2009年10月16日金曜日

ビンテージワイン入札売却へ 大阪市、ロマネなど157本

フジテレビの「とくダネ!」の冒頭で小倉さんが取り上げたニュースです。

ビンテージワイン入札売却へ 大阪市、ロマネなど157本

http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009101501000972.html

「ロマネ・コンティ1921」「シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ1868」。ワイン収集家垂ぜんの的のビンテージワインを、所有する大阪市が15日、11月に入札で売却すると発表した。

ワイン業者によると、リストに載ったワインはほとんど流通しないレアものばかり。中には数百万円の値がつく可能性もあり、“寝ているだけ”と思われたワインが宝物に変身しそうだ。

売却するのは「ロマネ」のほか、「シャトー・マルゴー1900」「シャトー・ペトリュス1949」など157本。

市によると、ワインは同市住之江区に1995年にオープンした文化交流施設「ふれあい港館」内のワインミュージアムに展示のため約565万円で一括購入。だが入場者の低迷で2005年度にミュージアムが休館して以来、貯蔵庫で保管されてきた。市は「持ったままでは無駄になる」と売却を決めた。

思わぬ出品に驚いたのはビンテージワインを扱う東京都内の酒販業者。「ワインの飲みごろはとうに過ぎて飲めないので、売れ残ることもある」としながらも「最高のビンテージ。ほとんど手に入らない、オークションで扱われるような品。ロマネコンティは恐らく200万円ぐらい、シャトー・マルゴーも100万円以上の値が付くかも」と予想する。

2009/10/15 21:32 【共同通信】

2009年10月10日土曜日

表参道 Wine Bar & Restaurant Latino

昨日は、表参道のLatino(http://www.latino.rrv.jp/)へ。アフタースクールのワイン会で「イケメンシェフの店」という先生の紹介につられて行って以来。



(写真は食べログより)

シェフが一人で切り盛りしている席数18の小ぢんまりしたお店は、その日のおすすめを聞きながら、お料理とワインを決めていくスタイル。イノシシをはじめ、ちょっとワイルドなお肉料理はガッツリ系です。

まずは泡をグラスで。ドゥモアゼル、ロゼ・ブリュット。シャルドネ85%、ピノノワール15%です。少しオレンジがかったピンク色、辛口でした。ボトルが可愛い!



Fromage de tête(フロマージュ・ド・テット)です。フランス語で、フロマージュはチーズ、テットは頭の意味ですが、これはお肉の煮こごり。ふつうは豚肉で作るみたいですが、イノシシです。やさしい味。



白は、アデガ・デ・ペゴエス、コルエイタ・セレクシォナーダ・ブランコ、2008年。花ような香りがふわっとして、アロマティック。樽香も少しあって、骨格がしっかりした感じ。あまり飲んだことのない味でした。ポルトガルのセトゥーバル半島で造られたワインで、格付けはD.O.C.テラス・ド・サド(Terras do Sado )、品種はシャルドネ25%、アリント25%、ピノ・ブラン25%、アンタン・パズ25%。



イノシシの生ハムと、真ん中の丸いのが「乳飲み」ウリ坊ちゃんのハムです。全然クセも臭みもなく、とろけますよ~



旬のキノコのソテー。たっぷりトリュフが散らしてあります。



シェフが「この白ワイン(アデガ・デ・ペゴエス)にぴったりの料理です」とサーブしてくれた、野菜のグリル。上に載っている、鶏肉でトリュフを巻き、さらに生ハムでくるんだのがため息もの。そして、またトリュフ。



さて、メインの乳飲みイノシシに合う赤ワイン、ということで「渾身の一本」とおすすめいただいたのが、これ。レイシス・ワン。香りをかいだ瞬間、力が抜けちゃう感じ!?思わず「好き~」と口を揃えて、声に出して言ってしまった。スペインのワインなのに、ブルゴーニュのワインみたい。



シェフが「あと数千本しかないから、今飲まないと」と言っていたのが気になって調べてみると、レイシス・ワンは1998年ヴィンテージ一回限りの40,000本の限定生産で、インターネット上では、"スペインのロマネ・コンティ"、"ロンドンの著名なワイン評論家でマスター・オブ・ワインの称号を持つジャンシス・ロビンソン女史をして身の毛もよだつ怪物(Hairy Monster)と絶賛したワイン""アッサンブラージュの天才と呼ばれるジャン・マルク・ラファージュの野心作"と紹介されてました。

メインの乳飲みイノシシ。いろいろな部位があって、説明を聞きながらいただくのが楽しい。やわらかくて、ピュアなお肉なので、赤でも繊細なのが合うんですね~。最高のマリアージュでした!



すっかり、肉食、ガルルル状態!次はエゾジカちゃんを・・・じゅるる~
ちょっと髪が短くなって、ヒゲをすっきりしたイケメンシェフも素敵でした!

2009年10月8日木曜日

ADV2 はじめての回

いよいよ始まったSTEP2の初回。STEP1からそのまま持ち上がりのメンバーが多くてうれしい。先生の目の前のいつもの席で、いつものようにわいがやしつつ、リラックスしてスタートしましたよ。

前半のレクチャー、本日のお題は「テイスティングの推論」。STEP1で学んだ”テロワール”から一歩進んで、産地毎のワインに見られる典型的な個性を表す”ティピシテイ”というキーワードを学んだあとは、テイスティングのより詳しいお勉強・・・

これは、香りのサンプル。フルーツ、ハーブ、スパイス、葉巻、などなど。丁子(ちょうじ)と甘草(カンゾウ)の香りが分かりました。コーヒーについては、いろいろな香りのサンプルを使って勉強するクラスを受けたことがあったけど、ワインだとまたサンプルの種類が違って面白いです。



後半は、おまちかねのテイスティング。先生曰く、第1回めと19回めの授業でいいワインが出る、とのこと。今日も、準備するグラスは2脚だけ(通常は6脚)だったので、ずっとわくわくしてました。

最初のグラスは、シャンパーニュ。ヴーヴ・クリコ・ポンサルダンのラ・グラン・ダム、1998年の収穫年表示があります。ほのかに甘くて、これまでに飲んだスパークリングの中で一番かなと思うくらいのきめ細かな泡がクリーミーで美味しかった。新しい門出にふさわしい一杯でした。価格は21,000円!

次のグラスは、イタリアのトスカーナ、テヌータ・サン・グイドのサッシカイア、1997年。STEP1のイタリアワインの回でも、”元祖スーパートスカーナ”として習ったワイン。飲んでみたかったんです。カベルネ・ソーヴィニョン85%、カベルネ・フラン15%のブレンドで、オークの小樽で短期間熟成させて造っている、なのにやっぱり少しボルドーワインとは違う味わい。私の右脳フル回転の妄想イメージでは、ボルドーワインが、石造りの家や石畳の道、パープル系の色、ビロードの肌ざわり、うつむきがちな大人の女性、なのに対して、サッシカイアは、夕焼け、赤煉瓦、オレンジ系の色、大きな花柄のワンピースを着て太陽の下で振り向きざまに笑顔の大人の女性、といった感じです。色合いは少しオレンジがかり、渋みはなめらか、ドライフルーツのような味わい。とにかく余韻が長い。価格は31,500円!


アフタースクールは、アンカフェ(http://www.uncafe-tokyo.com/)にて、受講生ほぼ全員参加?最後の晩餐くらいの長~いテーブルでよろしくお願いします、の乾杯。

白ワインは、ロワール地方のワイン、ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー、ドメーヌ A.バーレ。ミュスカデは苦手、と思ったけど、少し発砲性があって、意外に良かった。夏の昼下がりにはぴったりかも?「ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ」の原産地呼称は、セーヴル川とメーヌ川周辺の23の村で作られるワインにのみ認められていて、秀逸だとされているんだそうです。おいしいはず!


赤は、カーヴ・ド・ラ・トゥーランジェル、トゥーレーヌ、ルージュ、2006年。いちごのような味がしました。サッシカイアの後にはちょっと・・・調べたところ、カベルネ・フラン、ガメ、マルベックのブレンドのよう。


また半年間、しっかりお勉強がんばります。

2009年10月3日土曜日

加圧トレーニング



加圧トレーニングを始めてから、もう2年以上になります。



こんな感じで、両腕、両脚の順番にベルトを巻いて30分間、ダンベルやマシンを使って筋トレ(腕と脚は同時には巻かない)。そのあと15分、有酸素運動。自転車を漕ぐのは苦手なので、8.5km/時間くらいのペースで走ります。





予約した曜日と時間によって担当のトレーナーさんは変わるものの、基本的にマンツーマン。プログラムはその日の体調や目標によって、相談して決めます。



前回設定した目標は、「体重はあまり変えずに体脂肪を減らして、体脂肪率を下げる」こと。今回から、トレーナーさんのアドバイスで、脂肪燃焼を高めるために、一種目終わるごとに9km/時間ペースの1分走をはさむことにしたんだけど、これがめちゃくちゃキツい!ちょうどキャンペーンをやっていた、脂肪燃焼をサポートするサプリメントを飲んだのでかなりの発汗。前日飲んだお酒もすっかり抜けました~



モチベーション維持に、ダイエット・コンペティションにもエントリーしました!総合優秀賞は、加圧ベルト(買うと10万円以上します)。大丈夫、万が一受賞しても、広告やWebには顔も名前も出ません。それにしても、開催期間が11月~1月と、年末年始をはさむのがキツい・・・食べたら走る、飲んでも走る、これ基本。