2010年11月18日木曜日

ヌーヴォー飲み比べ 解禁日編 渋谷 IZAKAYA VIN

先週末、無事、憧れのボルドー&パリから戻りました!たくさんメモを取って、写真も700枚近く撮影したので、旅行記執筆に取りかかるには思い切りが必要…というわけで、しばしお待ち下さい。

その前に…

今年もやってきました、11月の第3木曜日。日本ではもっぱらボージョレ・ヌーヴォーの解禁日として有名です。

「ヌーヴォー」と「プリムール」はどちらも”新しい”という意味で、「ヴァン・ヌーヴォー」も「ヴァン・ド・プリムール」も新酒のこと。ボージョレ・ヌーヴォーが特に有名ですが、ボージョレ地区以外の新酒も同日からの販売が認められています。今年はいろいろ飲み比べてみましたよ。

まずは、解禁日。渋谷のIZAKAYA VIN(http://r.tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13002063/)へ。
素晴らしいワインをグラスで楽しめるお店です。もちろん、お値段もそれなりですが…


一杯めは、白のヌーヴォー。コート・デュ・ローヌ地方、グラン・コリーヌのVdT アルディッシュ・ブラン・ヌーヴォー。造り手は、なんと日本人の大岡弘武さん。シャルドネ主体で、その他ヴィオニエ等。フランスで日本人が造る自然派ワインです。発酵途中のワインに王冠で蓋をするそうで、濁り酒のような状態、微発泡です。爽やかで甘い白い花のような香り、少し甘みも感じられて、かなり個性的な味わい。


赤は、有名どころを飲み比べ。


一番左はフィリップ・パカレのボージョレ・ヴァン・ド・プリムール。鮮やかなルビー色で、フレッシュな木苺を思わせるキュートな味わい。

左から二番めは、「自然派の元祖」「ボジョレーの大御所」と呼ばれる存在で、この日を待たず急逝したのを惜しむ声が多く聞かれたマルセル・ラピエール遺作のボージョレ・ヌーヴォー。苺ジャムのような凝縮感とバランスの良さはさすが。マルセル・ラピエールのボージョレ・ヌーヴォーはもう一種類あるみたいなので、そっちも飲んでみたいな~

左から三番目はフレデリック・コサールのボージョレ・ヴィラージュ・プリムール ラパン。残念ながら写っていないのですが、うさぎ(ラパン)の絵がエチケットに描かれています。「ゆっくり飲んで下さい」と言うソムリエールさんの言葉どおり、時間が経つにつれ次第に開いて行きました。ラピエールがジャムとしたら、こちらはリキュール。かなり濃ゆい味わい、飲みごたえあり。

いちばん右は、ティエリー・ピュズラのヴァン・ヌーヴォー・デュ・テュエ・ブッフ。ボージョレではなく、ロワール地方のヌーヴォーです。大岡さんの王冠とは違って、コルクで栓をするためか、ワイン仲間が注文した白は輸送途中に吹きこぼれてしまい、ダメになったのだとか。赤なのに微発泡、いかにもまだ発酵中。酵母たちがぱくぱく糖を食べてる音が、しゅわしゅわ~っと聞こえます♡

そしてこの日、一番気に入ったのが、こちら。ジャン・フォワイヤールのボージョレ・ヌーヴォー。ラピエールのお弟子さんだそうです。まるで大好きなピノのよう。さっそくネットで探して注文しました~


待ち合わせの間、アンリ・ジローのEspritに合わせて頼んだ、平アジと野菜のマリネ。


フォアグラとドライイチジクのパテ。ジャガイモのしゃきしゃきソテーと同じく、定番。


キノコのソテー。


「ヌーヴォーもそろそろ飽きてきませんか?」とソムリエールさん。おっしゃる通りです…

たまたま、バースデー・ヴィンテージのBEAUNE 1976, Michel Gaunouxがグラスでいただけると言うので、奮発して…二人で一杯を分け合いました!ダシがきいてるな~


Chambolle Musigny 2000, Hudelot Noella。やっぱりおいしい。


「そろそろ、ボルドーいきますか?」とソムリエールさん。はい、いきます。

Chateau Lagrance 2006。ボルドーの中では、特にサンジュリアンが好み。


Chateau Pichon Longueville Comtesse de Lalande 2004は、グラスで出した残りの澱をいただきました。澱でもじゅうぶん楽しめます。甘い香りがなんとも言えないっ!


Pontet-Canet 2004。ポン様、まだまだお若い!


仔羊(アニョー)のロースト。美味しくいただきました。絶品でした~


これまで飲まず嫌いだったヌーヴォー。産地や造り手によっていろいろな味が楽しめることがわかりました。しかも、同じ造り手でもその年によって全然違うこともよくあるそうで…

ヌーヴォー飲み比べ アドバイザーデビューワイン会編に続く!