2010年4月25日日曜日

フランスしばり!のワイン会

3月のお花見につづいて、4月のテーマはフランス。アトリエ・デュ・ヴァン(http://www.geocities.jp/atelier_du_vin/index.html)にて。リーデルのワイングラス、ワインクーラー、デキャンタ等のワイングッズが完備されている、渋谷駅からほど近い青山のレンタルスペース。

夜はケータリングサービスも利用できるそうですが、午後からだったのでおつまみは持ち寄り。パンはデュヌ・ラルテ(http://www.dune-rarete.com/)のもの。グリーンオリーブを練りこんだ棒状のオリーブ ヴェルトが特に好評でした。枝付きほしぶどう、白カビ、青カビのチーズと一緒に。


シャルキュトリーコダマ(http://www.e-kodama.com/)のハムいろいろ、鴨のテリーヌ、RF1http://www.rf-one.com/)のお惣菜&サラダいろいろ(生ハムとオニオンのさっぱりマリネ、ヤリイカのアーリオオーリオ、ミディトマトのマリネハニー&ビネガー、丸なすとズッキーニのさっぱりマリネ、柔らか森林どりグリーンサラダ、緑黄色野菜の冬サラダ)、そして和牛のローストビーフ。


唯一のあったかいメニューは、サーモンときのこのホイル包み焼き。なんと男性メンバーの手作り。


さていよいよ、6時間、8人、10本(当初予定)勝負がスタート!

Champagne, Delamotte Brut NV

あのSalon(サロン)の「妹分的存在」と称されるドゥラモット。サロンはBlanc de Blancですが、これはCh50%、PN30%、PM20%。粒のそろった細かい泡、ピンクオレンジがかった淡いゴールド。香ばしさとともに、ベースワインの香りや味わいがしっかりと感じられるエレガントなシャンパーニュ。


Bourgogne, Cote de Beaune, Cote de Beaune Blanc, Maison Joseph Drouhin 2007

甘く誘うような樽の香りと、青りんごのさわやかさ。酸味がまろやかで、ブルゴーニュらしいシャルドネ。Ch100%、単独畑Cos des Mouches(クロ・デ・ムーシュ)の若いブドウで造られているそう。


Bourgogne, Beaune, Bourgone Blanc, Domaine Fanny Sabre 2007

熟れたりんごの真ん中の蜜の部分や、完熟オレンジのような香り。きれいな酸味とミネラルが豊富で「ジャケ買いした」というエチケットどおりの可愛らしさ。自然派醸造家のフィリップ・パカレ氏から学んだ、ドメーヌのマダムの娘ファニー・サーブルさんがこのワインの若き造り手。彼女はまだ25歳なんだって!


Bourgogne, Bourgone Passetoutgrain, Robert Groffier Pere & Fils 2007

ガメイ主体でピノ・ノワールを1/3以上ブレンドする規定のブルゴーニュ・パストゥグラン。これはピノの割合が多め。色合いは少し淡めなのに、香りは生の果実というよりラズベリーなどをソース状に煮詰めていった感じ(ジャムまではいかない)。「箸休め的に・・・」と開けた割に意外と複雑でしっかりした味わいでした。パストゥグランらしく酸味はとても豊か。


Bordeaux, Cotes de Castillon, Poupille 2004

ブラックカラントや黒いインクの香り。古い本が並んだ書斎のイメージ。Me100%だけど、ぎゅっと収れん性を感じて、まだ若いのかなという印象。女性に例えるなら、「落としづらい女」だそう。


Bourgogne, Savigny-les-Beaune "Aux Vergelesses", Domaine Simon Bize et Fils 2001

一級畑、オー・ヴェルジュレスのPN100%。やや淡いガーネットで少し褐色がかった色合い。香りは、フランボワーズや干しブドウのようなドライフルーツ、きのこ、バニラやインドネシアのガラムタバコのような甘い香りなど、とても複雑。味わいは香りと同じくフランボワーズのような赤い果実の果実味と酸味。やや熟成が進んだ印象で、酸味が思ったより豊かでした。


Bordeaux, St-Emilion, 1er Grand Cru Classe "Chateau Belair" Dubois-Challon 2000

2000年ヴィンテージばかりのボルドーワインフェアで割安で購入して、持参したワイン。色合いは赤紫がかったルビー色、プルーンやシナモン、湿った土のような香り。果実味があってそれほど熟成しきっていない、まるい味わい。「若づくりの女」という声もありましたが、良く言えば、「実年齢より若く見える大人の女性」といったイメージかな。Me80%、CF20%。


Bordeaux, Margaux, Pavillon Rouge du Chateau Margaux 1996

シャトー・マルゴーのセカンド・キュヴェ、CS75%、Me20%、CF3%、PV7%。色合いはレンガ色がかった赤。カシスやブラックベリー、タバコの香り、甘い樽香も。味わいは果実味がまだしっかりあって、甘みを感じるほど。まだ熟成のピークがきてないのかな、という感想も・・・


Bordeaux, St-Emilion, 1er Grand Cru Classe "Chateau Angelus" 1997

Me45%、CF55%。これも色合いはレンガ色がかったガーネット。熟したブラックチェリー、リコリス・甘草や丁子、樽の甘い香り。ふっくらまろやかで果実味がたっぷり、やわらかい味わい。女性に例えると銀座のチーママ、らしいですが・・・物腰がやわらかで落ち着いた美人ということ?


Bourgogne, Chambolle-Musiny 1er Cru, Domaine Comte Georges de VOGUE 2001

「ブルゴーニュを代表する一押し」と最初に持ち込み表明があったワイン。レ・ザムルーズの造り手としても有名なヴォギュエがミュジニーの若木から造るのが、このプルミエ・クリュ。淡いガーネット色、フランボワーズやドライローズの香り。味わいは、熟した赤い果実の果実味とまるく角の取れた酸味、タンニンは細やかでシルキー。思わず声が出てしまうほどのエレガントさでした。


お料理が運ばれてくる時間が省略されたぶん、開始から4時間強でここまで一気に飲み進みました。心地よくうたた寝する人もちらほら。みんな忙しいもんね。でも、まだ日が高い、ということでシメの一本を追加。

Lustau Solera Reserva Rare Amontillado Sherry "Escuadrilla" NV

スペインのシェリー。きらきらの琥珀色、香ばしいナッツやクレームブリュレの香り、紹興酒のような酸化熟成香。香りにつられて飲むと、ふわ~となります・・・まだまだ子供。


お借りした部屋にあったホワイトボードを使って、「”ソレラ・システム”は熟成中のワインを積み上げた樽の下へ下へと継ぎ足してブレンド・均質化していく方法」「”アモンティリャード”」は産膜酵母のフロールが消えた後も酸化熟成されたもの」と、ほろ酔いで図解。壁に貼ってあったワイン産地の地図や、受験用の語呂合わせでもしばし盛り上がりました。同じ店にこんな集団がいたら、ちょっと嫌かも・・・

予定通り、この会としては早めの20時前にお開き。ずらーっと並んだボトルは11本。いつの間にか、コルクを並べてくれていたのはA型のあの人かな?


ほろ酔いで次回の計画を立てながら渋谷駅まで歩いていると、大学時代のサークル活動の帰りみたい。ラーメンを食べに行く~と盛り上がる一行を残して、家路に着きました。

毎週顔を合わせることが無くなっても、全然変わらない。またたっぷり飲も!