2010年2月28日日曜日

篆刻(てんこく)教室

中山天藍先生(http://www.tenran.com/)をお招きしての篆刻(てんこく)教室へ。昨年から通っている、武田双龍先生の「ふたばの街書道教室」(http://so-ryu.com/futaba_machi.html)にて。

篆刻(てんこく)とは、木や石などの印材に篆書体という古代文字を彫って、書画などに用いる印章を作ること。7月の作品展に向けての準備の一つです。

お道具。木でできた印床(いんしょう)は、印材を挟んで効率的に力を加えるためのもの。印床の下に敷いてあるマットは、印褥(いんじょく)。細い彫刻刀のようなのが、印刀(いんとう)。薄いブルーの紙は、印箋(いんせん)、印を押す紙。歯ブラシは彫ったときに出る石くずを払うのに使います。

麻ひもと黒い紙、ビニール袋はお持ち帰りのラッピング用です。



使ったのは石の印材。あらかじめ、名前の文字を鉛筆で書いてくれてました。
先生によると、印の仕上がりは石の個性による部分が大きいそう。石が固くて彫りが進みづらかったり、欠けたりするのがいいらしい。


まずは、1センチ角くらいの印材に、直線と曲線の組み合わせでできた、アルファベットの「D」を練習。V字の溝になるように彫っていきます。


思い切り良くガンガン彫っていたら、先生に「欲張りですね。少しずつ刃を進めていけばいいんですよ」と諭されてしまいました。とても穏やかな方です。

少し慣れたところで、いよいよ本番。やりなおしがきかないので、みんな真剣。
静寂の中、たまに「あっ!」という声が上がります。疲れてふっと気を抜くとガリッといらないヒゲが彫れてしまいます・・・


印を押すときには、朱肉ではなく印泥(いんでい)を使います。
他のお道具はお借りしましたが、印泥だけは購入。値段はピンキリで、半永久的に使える、とのこと。小さなへらでしばらくこねて、おだんご状にしたところに印をぽんぽんと叩きつけるようにします。


できあがり~
印を押すのにもコツがあるようで、まだ上手く押せてませんね。


2時間半、かなり集中。ものづくりは本当に楽しい。
そのせいか、まだ彫っている夢を見ました・・・