2010年2月6日土曜日

美容部 映画『サヨナライツカ』観賞会

切なく上映中・・・と噂の、映画『サヨナライツカ』を観に、金曜夜の新宿へ。



主演は12年ぶりのスクリーン復帰が話題の中山美穂と西島秀俊。
原作は辻仁成、監督は『私の頭の中の消しゴム』のイ・ジェハン。

映画の公開前から原作本を貸し借りしたり、公式ホームページをチェックしたり、かなり期待に胸を膨らませていた美容部一同。涙を拭くためのハンカチ、いや厚手のタオルを持ってくるべきだった~と始まる前から過剰なテンション。
かく言う私も、この日は朝からアイメイクなしで臨んだのですが・・・

観終わった感想は、残念ながら・・・切なさ足らず。

「25年後」以降の話が長すぎて、そして老け顔メイクと演技が唐突かつ不自然すぎて、「切なく悲しい恋」ではなく、「切なく哀しい老い」がテーマとして強調されてしまっていたような気が。『私の頭の中の消しゴム』も主人公が若年性痴ほう症になる、という話だったし、ラブストーリーの中に社会派のメッセージを入れ込んで、「現実」の切なさを伝えるのが監督のスタイルなのか、と思ったり。抱き合う二人の周りをぐるぐる回るカメラワークも・・・にしても、今回はちょっと回りすぎでした~

帰りの電車の中で、十数年前に受けた大学のマーケティングの授業で「満足度=実現値÷期待値」と習ったことを思い出しました。何事も、期待し過ぎてはいけない、あるいは、させすぎてはいけない、ということか。

映画の『ノルウェイの森』も観るべきかどうか、今から悩んでます。

ちなみにみなさんは、死ぬ前に誰かを「愛したことを思い出す」か、「愛されたことを思い出す」か、どちらですか?