2009年10月18日日曜日

ADV2 ドイツの回

第2回の授業はドイツ。STEP2では、国や地域毎に勉強していきます。

ドイツには甘いブドウで造ったワインを高品質、とみなす法律があって、70年代から80年代にかけて安価な中甘口ワインがどんどん造られて、輸出されました。でも最近は、甘い→安い→不味い」という悪いイメージを払拭しようという動きがあって、おいしい辛口も増えているそう。今回も、前半は外国の品種を使った新しいタイプのワインや、伝統的な甘口ワインをテイスティングしました。






#1 産地:Phalz 品種:Chardonnay 100% 生産者:Weingut Friedrich Bercher
等級:Deutscher Tafelwein Trocken 収穫年:2003 価格:6,300円
(外観)やや淡い黄色
(香り)柑橘系の香りはない、ピーチなど熟した木なり果実とバニラの香り
(味)甘さは控えめ、なめらかでねっとりとしたまろやかさ、木樽のニュアンス
フランスのブドウ品種や、小樽熟成(このワインは1年)などの技術を若い醸造家が取り入れたりしている例として。フランス風がドイツワインの新しい傾向とか

#2 産地:Rheingau 品種:Riesling 100% 生産者:Kloster Eberbach
等級:Classic 収穫年:2007 価格:2,436円
(外観)緑がかった淡い黄色
(香り)青りんごのようなさわやかな香り、ミネラル、フレッシュ&フルーティー、樽香なし
(味)リンゴ酸中心の酸味の中に果実の甘みを少し感じる、若さ、フレッシュさのある辛口
(合わせたい料理)みりんを使った和食、白身魚の煮付けなど

#3 産地:Phalz 品種:Riesling 100% 生産者:Weingut Reichstrat Von Buhl
畑名:Forster Pechstein 等級:Grosses Gewachs 収穫年:2005 価格:6,825円
(外観)緑がかった淡い黄色
(香り)青りんごのようなさわやかな香り、ミネラル、樽香なし
(味)リンゴ酸中心の酸味、#2よりもコクのある濃縮した果実の風味
(合わせたい料理)大型魚のバターポワレ
#2よりも暖かい産地で造られたワインで、等級も上(もち値段も)なのが味わうと分かります

#4 産地:Mosel 品種:Riesling 100% 生産者:Weingut Von Hovel
畑名:Sharzhofberg 等級:Kabinett 収穫年:2007 価格:3,465円
(外観)緑ががかった淡い黄色
(香り)熟した青りんご、ミネラル、樽香なし
(味)豊富な酸味に裏付けられた甘み、ジューシー
(合わせたい料理)カステラ

#5 産地:Mosel 品種:Riesling 100% 生産者:Vereinigte Hospitien, Trier
畑名:Piesporter Goldtropfchen 等級:Auslese 収穫年:2005 価格:5,355円
(外観)やや淡い黄色
(香り)アカシアの蜂蜜、リンゴのリキュールやジャム、樽香なし、#4より香りのボリューム豊富
(味)#4と同じ程度の酸味と甘み、ただし深みがある(ブドウの糖度が高く、高級なため)
(合わせたい料理)バウムクーヘン

#4、#5の両方とも、古典的なドイツワイン、ということでアルコール度数は7~8%と低めで、果実の甘みが残っています。先生曰く、お菓子と一緒に飲むのがいいでしょう、とのこと(まあ、それしか合わないし)。ちょっと寒くなってきたら、あったかくした部屋でそんな楽しみ方もいいかも!

#6 産地:Pfalz 品種:Spatburgunder 100% 生産者:Weingut Lingenfelder
等級:Deutscher Tafelwein 収穫年:2002 価格:4,410円
(外観)淡いガーネット色、エッジがオレンジ色、透明感がある
(香り)赤い小さな果実
(味)フランボワーズ、熟成感がありシルキーでなめらかなタンニンを感じる

ワインの名前にあるガニメットは「トロヤの王子で全身黄金色の光を放つ美少年のこと。ゼウス(絵左の人物)は大きなワシに変身し、羊番をしていたガニメット(絵右の人物)をオリンポスにつれて行き、美しいガニメットを永遠とし、神々の宴のソムリエ役をさせた」という神話にちなんでいるそう。

アフタースクールは、赤坂の葡萄屋(http://www14.plala.or.jp/budouya/)へ。

白ワインは、フランケンのシルヴァーナー。少し発泡性があっておいしい。
産地:Franen 品種:Silvaner 100% 生産者:Sommeracher Katzenkopf
等級:Q.b.A. Trocken 収穫年:2008
(外観)やや緑がかった淡い黄色
(香り)青りんご
(味)きりっとした酸味、ミネラリーで、辛口。舌先がぴりぴり


前菜・・・

ソーセージいろいろ。右のソースは、はちみつのマスタードです。このあたりで、ビール党の人たちは黒ビールを注文。私はそのままシルヴァーナーで。マスタードやシュークルートの酸味が合う。


赤はファルツのドルンフェルダー、Q.b.A.、トロッケン
産地:Pfalz 品種:Dornfelder 100% 生産者:Johann Ludwig WOLF
等級:Q.b.A. Trocken 収穫年:2007
(外観)紫がかった濃いルビー色
(香り)ブラックベリー、しそ
(味)果実味が中心でまろやか。渋みはあまりない


特別注文のメイン。手前がアイスバイン(豚すね肉の煮込み)、奥がシュワインスハクセ(ドイツバイエルン地方特産豚すね肉のロースト、ビール焼き)です。取り分ける前に全体像を見せてくれて・・・

こんな感じで運ばれてきました。肉そのもの、という感じでした。コラーゲンコラーゲン。

ディナー開始は21時半、なのに「23時に出ますから、急いで食べて下さい、ハッ!」ということでちょっと慌ただしかったです・・・