2010年5月30日日曜日

古酒を楽しむ会

古酒を楽しむ会、イ・プリミ虎ノ門店(http://r.tabelog.com/tokyo/A1308/A130802/13015254/)にて。母の師匠のワイン会に二度目の参加です。なかなか仕事が片付かず、スクールの大先輩もいらっしゃる席なのに、かなり遅刻してしまいました、スミマセン・・・

NV Dauby Champagne Brut Prestige Magnum

1本目の泡。PN70%、Ch30%。ドビはアイ村のRM。赤いひなげしの花のエチケットが可愛い。マグナムはやはり泡がしっかりしています。


1996 Patz and Hall Napa Valley Chardonnay

1本め。香ばしい香りから想像した以上に、樽のニュアンスがとっても強い。開けたばかりの時はもう少し飲みやすかった、とおっしゃる方も。パッツ・アンド・ホールは、5つの単一畑ラインと2つのリージョナル・ライン(シャルドネはナパ、ピノはソノマ)をブルゴーニュスタイルで造っている、1988年設立のワイナリー。自社畑は持たず、こだわりのブドウを長期契約で買い付けているそう。


前菜は、グリーンピースのポタージュ、スパニッシュオムレツ、グジェール。


1992 Pouilly-Fuisse Cuvee Vieilles Vignes Chateau Fuisse

2本め。熟した柑橘果実、厚みがあって、ミネラルがとても豊か。ブラインドでみなさん分かるんですね~スクールの大先輩方、さすが!でした。鰹のタルタルソースは、グレープフルーツが添えてあって、このワインととても良く合いました。このあたりで、ワインもお料理も追いつきましたっ!



1998 Nichols Winery Pinot Noir, Pisoni Vineyard, Monterey County

1本め。甘苦さを感じるくらいによく熟したプラムやチェリー。あまり酸味が感じられなくて・・・ピノ好きのくせにピノと分からず、撃沈でした。ニコルスも、自社畑を持たず、ブルゴーニュスタイルで造る1991年設立のワイナリー。特徴は、飲みごろまでリリースを控える販売方針だそうで、なるほど、ホームページを見てみると、さまざまなヴィンテージのワインが並んでいました。


1997 Marsannay Les Longeroies Domaine Denis Mortet

2本めは、「ドニほど丹念な仕事ができる栽培家はまずいない・・・このドメーヌがライバルに抜かれる心配はしばらくの間はなさそうだ。・・・・世界中のピノ・ノワール賛美者がこのドメーヌのワインこそピノの真髄だと称えるのも、至極当然のことなのである。(ル・クラスマン)」と称賛される、ドニ・モルテのマルサネ。最初、少しベジーな感じだったのが、だんだん華やかな香りに。これが、コート・ド・ニュイの典型的な香りだそう。師匠の言葉に従って少しずつ大切に飲んでいたら時間が経つとどんどん良くなり、一番長く楽しめたワインでした。ピノ大好き!


蟹のパスタ、アボカドピュレとそら豆添え。


1987 Gevrey-Chambertin En Pallud Domaine Maume

3本め。酸味がしっかり、収斂性も強くて、ちょっと苦手・・・ドメーヌ・モームは、古いブドウ樹から、遅い収穫、低い収量で、タンニンが強く深みのある長熟型のワインを造るのだそう。納得です。


1978 Chateau Haut-Bailly Graves

3本め。オー・バイィはグラーヴの赤のみ格付けシャトー(・・・ラフィット、ラトゥールはバイバイ!)。CS65%、M25%、CF10%。思わず「不思議な香り・・・」とつぶやいてしまった、枯れ草や土のような香りは、カベルネ・フランが熟成した香りだそう。70年、75年、78年はグラン・ヴィンテージ。やわらかくて、目が詰まっているのになめらか。いつまでも飲み続けて居られそう。これも好き。


サルティンボッカ。仔牛の肉を生ハムで巻いてあります。赤ワインに合う~


1965 Chateau Gazin (Half) Pomerol

4本めは、お誕生日月の方の生まれ年のワイン。酸味が強いのは、ブドウが未熟だったオフ・ヴィンテージの年だったから、だとか。果実味たっぷりの若々しいイメージが、ぴったりだな、と思いました。師匠は私の生まれ年も悪くない、とおっしゃって下さいますが・・・どんな味わいなのかな?


バースデー・ケーキは、お持ち帰りにしてくれるそう。おめでとうございます!


1989 Riesling Selection de Grains Nobles Dopff au Moulin

デザートワインは、アルザスのセレクション・ド・グラン・ノーブル。「貴腐化した果粒の粒選り」ブドウで造った甘口ワインです。熟成したリースリングらしいペトロール香がする、と思ったら、味わいもねっとりとオイリー。美味しい~


デザートプレート。この店でイチ押し、というプディングはやっぱりデザートワインと合いますね~


おいしい・おいしくない、良い・悪い、ではなくて、ワインの個性を尊重して、愛情を持って味わう姿勢が素敵なこの会。仲間に入れていただいて、本当に光栄です。またよろしくお願いします!