2010年1月20日水曜日

ピノだけ!のワイン会

先月のハモン・キヨシ解禁!に引き続き、年明け初めてのクラスメートとのワイン会。今回は、ピノ・ノワールだけ!定休日に無理をお願いして表参道Latino(http://www.latino2007.com/)にて。

晴れ着姿の新成人を横目に集まって、祝日の月曜日、14時に開会です。
冷やしている泡や白を除いても、この本数。ピノ・ノワールなので、ブルゴーニュ型のなで肩のボトルがほとんどだけど、ちょっと細身だったり、太っちょだったり・・・



Desire Dourdan Champagne 1er Cru Brut NV
乾杯は、ピノ・ノワール50%、シャルドネ50%のシャンパーニュ。酸味がきれいで、さわやかな味。お誕生日のお祝いに、いちごを持ってきてくれました。厳選してくれただけあって、甘い!映画「プリティ・ウーマン」を思い出す、と言うと、世代が分かっちゃうね。ラストシーンがベタで良かったな~



ブランダード・サラダ仕立て
ブランダードは、魚、牛乳、クリームを煮込んでペーストにしたもの。本来は、タラで作ることが多いそう。やさし~い味です。



DANIEL COLLIN Brut Tradition Blanc de Noirs (Bayes) NV
こちらは、ピノ・ノワールと、ピノ・ムニエの黒ブドウのみで造ったシャンパーニュ。ブラン・ド・ノワールは、黒ブドウで造った白ワイン、という意味。1本目と比べると、ふくよかさと、カラメルのような香ばしさが際立って、ちょっと個性的な味わい。



いのししの生ハムのムースと、丸いほうがいのししのリエット。



SPATBURGUNDER QbA TROCKEN WEINGUT ERNST BRETZ 2007
ドイツ、ラインヘッセン地方のシュペートブルグンダー(ピノ・ノワールの別名)。ブラン・ド・ノワールだけど、ロゼのような淡いピンク色。花、それからビネガーのような酸味を感じる香り。色と同じく、白ワインとしては変わった味わい。ふっくらとした味わいの黒ブドウで造ったシャンパーニュっぽい味。



Alsace Pinot Noir Domaine Eugene Meyer 2008
いちごやラズベリーの香り、果実をかじったときのような酸味が、とにかくフレッシュな印象。後味に、果皮のエグみのようなタンニンが長く残るのが、また若い感じ。女子高生みたいなイメージ。



Oregon Pinot Noir
見た目は、少し曇った感じ。本当にピノらしい、かわいらしい赤い果実の香り。1つ前のアルザスよりも厚みと、甘みがあって、でも直球のピノ。ノース・ウエストの雨上がりの日なたを思わせます。

いのししの生ハムと、ハムと一緒に・・・とろけます。



いのししのセルヴェル・ケーパーソース
セルヴェルはいのししの白子!少ししか手に入らない、貴重なもの、と聞くと、余計おいしく感じる・・・ふんわり口の中で溶けます。



次の2本は、ブルゴーニュ地方、コート・ド・ボーヌ地区、オークセイデュレス村の飲み比べ。標高の高い、冷涼な斜面で造られたワイン。

Auxey-Duresses 1985 Domaine Bernard Delagrange
1985年って、もう25年も前だよ!という話でひとしきり盛り上がって・・・色はややオレンジがかっていて、香りにも熟成感。時間が経つと、バニラのような甘い香りも。長く漬け込んだ梅酒やダークチョコレートのような深い甘み。



Auxey-Duresses Premier Cru 2004 Domaine Roulot
ムルソーでは有名なドメーヌの一つ、ルーロの赤。とろりと煮詰めたフルーツに焦がしたパンの風味・・・この組み合わせで、なぜかお好み焼きを連想(広島風のオタフクソース)。ドメーヌを運営するジャン・マルク・ルーロはパリで演劇俳優として活躍していたイケメン、だそう。



エスカルゴのブルギニオンと、いのししのレバーペースト
濃厚なレバーは、肉食系女子(ほぼ全員がそうだけど・・・)に大好評でした。



Bourgogne 2004 Domaine Vincent Sauvestre
数年前に旅行に行ったときに買って、ずっと冷蔵庫に入れてたから不安・・・と言いながら開けたけど、大丈夫だったね。ぐるぐる巻きが良かったのか?ブルゴーニュらしい、綺麗なピノ。



CHACRA 55 "Cincuenta y Cinco" Pinot Noir 2007 Bodega Chacra
アルゼンチンのパタゴニア地方に1955年に植えられたという古樹の葡萄から造られたワイン。ブラックベリーのソース、バニラの香り、果実味も濃ゆい。パタゴニアは乾燥していて朝晩かなり寒いのに、やっぱり新世界らしい陽性のワインになっちゃうんだね・・・



いのししスネ肉のきのこラグー・アンココット



Bourgogne en Montre Cul 2007 Domaine Regis Bouvier
一番おもしろいエチケットなのに、写真がなかったので、シェフが撮ったのをお借りしました。男の子の前を歩く女の子、スカートの中が見えちゃってます!「Montre Cul」は、「おしりを見せる」という意味・・・ネーミングと、エチケットの絵の可愛さ同様、淡いルビー色で、赤い小さな果実の香り、酸味とフレッシュな味わいがいかにもピノらしくチャーミング。



次の2本は、カリフォルニアのオー・ボン・クリマとカレラの飲み比べ。

Au Bon Climat 2006 "Isabelle"
カリフォルニア州サンタバーバラにある、オー・ボン・クリマは、ブルゴーニュ・スタイルの造り手。ほとんどのワインが畑ごとに造られているなかで、娘さんの名前にちなんだ「イザベル」は複数の畑で(「どの畑かは秘密」らしい)とれたブドウから造っているので、「深みがあって、複雑性がある、とてもシリアスなピノ」になるらしい。授業で飲んだサンタ・マリア・ヴァレーより、濃く、ぎゅっとひきしまった印象。甘苦いと感じるほど、凝縮された果実の甘み。



Calera Milles Vineyard, Mt. Harlan 2006
華やかな香りは赤、というよりも紫のイメージ。新鮮な果実を煮詰めて作ったジャムのような味わい。カリフォルニアのオレンジ色の日差しをさんさんと受けて育ったブドウから造ったのが分かる気がします。



いのししの内臓ソテーの盛り合わせ
手前がレバー、左がひ蔵、上が心臓、が右が腎臓、だそうです・・・



持ち込みのワインは以上で終了~
ここから先は、シェフにワインを出してもらって・・・

Raoul Clerget Pinot Noir "Cuvee Vieilles Vignes" 2008 L'ILE de BEAUTE
めずらしいコルシカ島産のピノ。とってもキュートなワイン。「イル・ド・ボーテ(美しい島)」はコルシカ産の呼称。地中海で一番美しい島・・・行ってみたい!



Vin de Liqueur Ratafia de Champagne Henri Giraud
ラタフィア・ド・シャンパーニュ。シャンパーニュ地方のマール(シャンパーニュの絞りカスを発酵・蒸留したブランデー)にブドウ果汁を加えて、熟成させた果実酒。アンリ・ジローはモナコ王室をはじめ本物のセレブ御用達のシャンパーニュの名門(チョイ悪オヤジのバイブル、LEONも取り上げてたみたい)。黄桃や杏のコンポートのようなとろとろっとした甘みにちょっと香ばしい熟成した風味が加わって、見た目そのもののきらきらゴールドな味わい。ただ甘いだけじゃなくて、深みがある!箱もボトルも、すてき。



ガトーショコラ・山ブドウソース
甘いものはあまり得意じゃない(限界を超えると、身震い)けど、チョコレートとフルーツソースは好き。お誕生日おめでとうの、チョコレートの文字までばっちり食べました!ハートがかわいい~みんなにお祝いしてもらって、本当にうれしかったです。ありがとう!!



いったん、ここで一次会はお開き。何人か帰ったけど、まだまだ宴は続いて・・・

いくら何でもそろそろピノ以外が飲みたい、赤じゃなくて白がいい、という酔っ払いたちのわがままに応えて、シェフが根気よくいろいろと見繕ってくれて、選んだのがこれ。

Riesling "Les Pierrets" 1996 Domaine Josmeyer
エチケットが可愛くて気になった、フランスのアルザス地方のリースリング。キュンとするかんきつ系の酸味が懐かしい冬を思いださせる(みかんつながり?)ワイン。



ゴルゴンゾーラチーズと、メンブリージョ。ドルセ・デ・メンブリージョは、カリンに似たマルメロの果肉を甘く煮詰めて、 冷やし固めたもの。スペインではチーズと合わせるのだそう。チーズにはちみつを合わせる方が好きな人も居たみたいだけど・・・



LES ASPRES CUVEE LEA 2004 Domaine Lafage Cotes du Russillon
レイシス・ワンは飲んだことあるから、飲んだことないのにしよう、と選んだラファージュさんのワイン。この頃には飲むペースがかなり落ちていましたが、時間が経つほどに香りが立ち上がって、ゆっくり楽しめました。



「明日、仕事だから」と言いつつ、「あと1時間だけ・・・」「あと30分だけ・・・」と延長に延長を重ねて、23時にようやくお開きに。12人で17~8本飲みました。

また次回!