2011年6月9日木曜日

6月 物置熟成プチワイン会

東京駅から直結の会議室で毎月開かれている、ワインの先輩方の会。レストランでのワイン会には何度か参加させていただいていましたが、こちらの会は初めて。ちょっと緊張…

文字通り、物置で熟成したワインをブラインドでテイスティングしていきます。グラスは各自持参。ずいぶん前にお願いしていた、名入りグラスをようやく受け取ることができました。


くっつけるタイプのグラスマーカー。一つ一つ形が違っていて、形容詞が添えられています。いただいたのは、Cuddlyくん。抱きしめたくなるくらいかわいい、という意味。


いろいろな種類のパンや、チーズケーキ、お惣菜は持ち寄りでした。次回は持って行こう。


まずは白を4種類。



左から…
① NV Champagne Brut (Chevalier Fabré)
フレッシュでドライな口当たり。はちみつのような後味、ブリオッシュのようなパンとバターの感じも。ピノムニエ50%、ピノノワール48%、シャルドネ2%、お手頃シャンパーニュです。

② 1994 Cava Brut Nature (Castell De Grabuac
熟成感のある、シェリーのような香り。熟したオレンジのような果実味やわたの部分の苦味。なんと、ヴィンテージ・カヴァ。マカベオ33%、パレリャーダ33%、チャレッロ33%。150ヶ月間瓶熟成後、2008年1月にデゴルジュマン。ドザージュ・ゼロ。「酵母が食べられない糖分が4g/l残っており、このままでドザージュをしないのがベストバランス」とのこと。これはすぐにネットで探してヴィンテージ違いの06を購入。熟成した泡好きにおすすめ。

③ 2002 Bourgogne Blanc (Domaine Bertrand Ambroise)
酸化した香り、白なのにダシがきいた感じ。ナッティー。

④ 1996 Marlborough Chardonnay (Cloudy Bay)
濃いゴールド。クリーミーでオイリー、とろりと完熟したりんごや洋梨。甘口ワインのような後味。白ワインの中で最も評価が高かったのが、お手頃イメージのクラウディ・ベイだったのは意外でした。ソーヴィニヨン・ブランの方が有名ですが、6~10年は熟成可だというシャルドネを寝かせておくのもおもしろそう。飲まずにがまんするのが難しいかも。

続いて、軽めの赤を4種類。



⑤ 2003 Vin de Pays de Franche-Comté Pinot Noir Vieilles Vignes (Domaine Vignoble Guillaume)
いちごやフランボワーズのようなフレッシュな酸味と果実味、03とは思えない若々しくチャーミングなピノ。著名な苗木生産者(DRC、コントラフォン等の苗木も)のワイン。フランシュ=コンテ地方はディジョンから東に50km弱の所に位置するそう。だから、VdPなんですね。

⑥ 1997 Pinot Noir (Lenswood)
バニラのような甘い香り、ブラックベリーを煮詰めた感じ、ダシもきいている。オーストリア、アデレード・ヒルズのピノでした。

⑦ 1996 Savigny-Lès-Beaune Les Lavières (Domaine Chandon de Briailles)
淡く茶色がかった色合い。馬小屋の香り。酸味が中心で紹興酒のよう。

⑧ 1997 Pinot Noir Reserve Piccadilly(Ashton Hills)
甘く誘うような香り、赤系果実、すみれ。熟成したピノのよう。リリース後はあまり美味しくなかったそうですが、「まだ開けたくなかった…」とおっしゃるほどの高評価。一番好みでした。

そして、重めの赤を3種類と甘口ワイン。



⑨ 1997 Alexandre Meritage Reserve (Geyser Peak)
馬小屋。濃縮感があって、凝縮した果実の甘味があって、温かい地域で造られた印象。カリフォルニア、ソノマ郡のアレクサンダー・ヴァレーのボルドースタイルのワインでした。

⑩ 1996 Château Maucaillou <Moulis>
ハーブやミント、やや軽めで柔らかく、熟成感が出始めた感じ。フランスはボルドー、メドック地区ムーリス村のシャトー・モーカイユーでした。

⑪ 1990 Chaors Cuvée Préstige (Château Haute-Serre)
ソースみたいな香りで渋味もあって、アルゼンチンぽい、と思ったら、フランスは南西地方、カオールのコット(=マルベック:品種)でした。マルベックはなぜか粉もんのイメージ。

⑫ 1988 Niersteiner Patersberg Rulander Beerenauslese (Weingut Heinrich Seebrich)
紅茶のような熟成した味わい。甘いけれどもさらりとした口当たり。これは、ドイツのルーレンダー(=グラウブルグンダー、ピノ・グリ:品種)でした。ベーレンアウスレーゼは、粒選りした貴腐または過熟ぶどうで造った甘口。残りはお持ち帰りさせていただきました。

銘柄やヴィンテージを明かす前に、配布されたテイスティング・シートにそれぞれコメントを記入し、点数を付けていきます。基準にする点数を決めて、それより上か下か、好みか好みでないか、を判定する感じ。初めてなのでなかなか難しい!


会議室ならではのホワイトボードに、点数を書いて発表。熟成したワインは、生産国や銘柄にとらわれることなく、おいしいものがきちんと評価されるので面白いです。長年一緒に飲んでいると、お互いの好みがだいたい分かってくる、と言うのも分かります。


そもそも、先輩方のワイン会はこのスタイルが始まりだった、と言うだけあって、ほんとに楽しくてあっと言う間に時間が過ぎました。こんな風に、ワインだけをじっくり楽しむのもいいな。