2011年2月24日木曜日

2月お誕生会

師匠のワイン会、今回は2月お誕生会。イ・プリミ虎ノ門店(http://r.tabelog.com/tokyo/A1308/A130802/13015254/)にて。

NV Brut Reserve Particuliere Magnum (Nicolas Feuillatte)
ヘーゼルナッツの香ばしさ、さわやかで少し甘い洋梨やミラベルの香り。味わいの中にも香ばしさが感じられて、口当たりは甘く泡が細やかでクリーミー、後味に熟したグレープフルーツのようなかんきつ、白いわたの苦味も。


小さなコーンクリームスープカップ、オムレツ、ローストビーフ。


たこのマリネ、オリーブのソース。


1997 Montagny 1er Cru (Maison Leroy)
「そこそこ熟成したいい造り手の白ですが、状態がやや心配です」吹いた跡が・・・モンタニは、ブルゴーニュ地方、コート・シャロネーズ地区の村。生産可能色は白のみ、シャルドネ種。造り手はルロワ。


飲みはじめは、香りも味もベールに包まれたように遠くで感じられる不思議な感覚。しばらくすると綺麗な酸味、舌の上に残るほどのミネラル。時間が経つと、デザートワインのようなはちみつの香りも。


1990 Puligny-Monrachet Champgain (Paul Chapelle et Fils)
「かなり熟成しているはずの白です(10年前に飲んだときは硬かったですが)」ブルゴーニュ地方、コート・ド・ボーヌ地区のピュリニ・モンラッシェ村の白。ゴールドに近い色合い。ブルゴーニュらしい樽香、②よりも厚みを感じます。硬かった10年前の面影はまったく感じられません。


③1962 Vourvray Sec (Clovis Lefevre)
ロワール地方、トゥレーヌ地区のヴヴレ。生産可能色は白のみ(辛~甘口)、シュナン・ブラン種。なんと、これがお誕生ワインでした!熟成した香りは紹興酒やキャラメルのようですが、飲んでみると酸味が生き生きとして。香りと味のギャップに意表を突かれました。深いなあ~


ミートボールのパスタ。と言えば、「わんわん物語」の名場面を思い出します。トランプが「この街で最高のスパゲッティだよ。」レディをディナーに連れて行くんですよね~ひとりでうっとり。


1996 Vacqueyras Vieilles Vignes (Domaine Tardieu-Laurent)
ローヌ地方南部、左岸のヴァケラスの赤。グルナッシュ種主体で、シラーも入っています。動物・・・いやそれ以上に獣っぽいニュアンス。暖かい地方ならではのたっぷりした果実味。


豚のロースト。パプリカのソースがヴァケラスと合います。


1994 Hacienda Monasterio Reserva Especial (Bodegas Monasterio)
スペイン内陸部、リベラ・デル・ドゥエロの赤。スペインで最も高い値を付けるというガレージワインの最高峰、ピングスの醸造責任者が造ったワインだそう。若々しいすみれの香り、よく熟したみずみずしい果実を口いっぱい頬張ったような甘く芳醇な味わい。


スペインのワインって、バックラベルにかわいい地図があしらわれていることが多い気がします。


1992 Mount Harlan Pinot Noir Mills (Calera Wine Company)
カリフォルニアのロマネ・コンティ、ジェンセンのクローンを受け継ぐミルズの92年。甘い香り、すみれ。酸がおだやかなのがカリピノぽい。だし出てます!この日一番の一本。


1985 Chateau Prieure-Lichine (Margaux)
プリュレ・リシーヌはボルドー地方、AOCマルゴー、カントナック村のメドック格付け4級シャトー。ブラックベリーのソース、野菜や少し動物のニュアンス。酸味が豊かで濃ゆい。やわらかくこなれてきてはいますが、まだぶどう果汁の面影が残っています。本当にボルドーって長熟ですね~


1983 Chateau Sociando-Mallet (Haut-medoc)
ボルドー地方、オー・メドック地区のシャトー・ソシアンド・マレ。格付けに関わらず高い評価を受けているシンデレラ・ワインで、極めて長命と言われています。西洋杉の香り、フレッシュでフルーティー。これこそ、まだまだぶどうジュース。若い、若すぎます・・・⑧より古い83年なのに、ポテンシャル高っ!


2001 Chateau Filhot (Sauternes)
貴腐のニュアンスはありますが、フレッシュでさらりとしたテクスチャ。若いソーテルヌはクセになります。最近、デザートとなるとどうしてもソーテルヌが飲みたくなる。


デザートプレート
オレンジピールとソーテルヌはBlissのマリアージュ!


空きボトルずらりのおなじみの図。ヴヴレはお誕生日の方がお持ち帰りされたのかな?


初めて参加された方が「一度ワイン会で飲んだワインは、そのあとまた自分で買ってもう一度飲んで復習したい」とおっしゃっていましたが、それができないのが熟成ワインの良いところであり、残念なところ。ヴヴレの62年なんて、もう二度と出会えないだろうな。一般的に言われている熟成年数なんてはるかに超えていたけど、個性的で味わい深かったです。そこが飽きることのないワインの魅力・・・