2011年12月10日土曜日

西麻布 provinage でお誕生会

皆既月食の夜、西麻布のプロヴィナージュ(http://www.provinage.com/)でお誕生会。フレンチとオーナーソムリエ田中さんセレクトの冷涼ワイン (味わいの基軸を成すものが上質な酸とミネラル感による、余韻の長いワイン)のマリアージュが楽しめるお店です。


アミューズは、原木しいたけのフリート。添えてあるのは、エキゾチックな風味のタマリンドのソース。ピノ・ムニエ種の主体で造られたコクのあるシャンパーニュ、Moutardier Brut Carte d'Orと。衣の香ばしさ、肉厚なしいたけの風味、タマリンドの強い酸味でシャンパーニュの味わいがよりふっくら感じられます。



冷たい前菜は、カワハギに、紅芯大根や黒大根、ぴりっとわさびのような辛味のある食用花やハーブ、カワハギの肝のソース。北部アルザスの冷涼系リースリング、Lucas et Andre Rieffel Riesling Vieilles Vignesと。



温かい前菜は、フォアグラと洋梨のソテー、酒粕のソース。オーストリア、ウィーンの白ワインNussberg Alte Rebenと。ヴァイサーブルグンダー30%、ノイブルガー20%、ヴェルシュリースリング20%、グリューナフェルトリナー10%の混植・混醸。個性的で複雑な味わいがフォアグラのこってり感や、鼻に抜ける酒粕の風味とマリアージュ。



お魚料理は、北海道は釧路、昆布森のナメタガレイのポワレ。縁側のぷりぷりおいしいところを味わえるよう、あえて骨を残して調理されています。ドイツのFriedrich Becker Kalkgestein Weisser Burgunderと。パイナップルのような味がしたので温かい地域で造られたシャルドネかな思いきや、カルクゲシュタインという石灰岩の多い土壌で造ったピノ・ブランでした。ラベルの絵はイソップ童話の「きつねとぶどう」から。



お肉料理は、蝦夷鹿のロースト。添えてあるのは青首大根、ロマネスク、蕪。オーストリアの赤、Moric Blaufrankisch Burgenlandと。ブラウフレンキッシュ種のぶどうで造られたワインは初めてかも!ベリー系の果実味が豊かで、蝦夷鹿やソースととてもよく合いました。



お料理一皿に一杯ずつのワイン、プラス人数に足りない分は持込みました。赤は三本。

ローヌの赤はグルナッシュ、カリニャン、シラー。ブラウフレンキッシュと好対照で、明るくぽかぽかした印象。ブルゴーニュの赤、2008年のジュヴ・シャンは若々しくチャーミング。1997年のシャンベルタンは言わずもがな、熟成具合がいい感じ。

Chateau Haut-Musiel Le Roussignac 2005


Gevrey Chambertin Geantet Pansiot VV 2005


Chambertin Grand Cru Cuvee Heritiers Latour 1997


最後はお楽しみの…


バースデースペシャルのスイーツタイム♡

スイーツLOVERの主役のために、特別にスイーツも持ち込みで。バースデーケーキはGIOTTO、取り分けたお皿には、目白のAigre Douceの焼菓子付き。フランス、ロワール地方の貴腐ワイン、Chateau Du Fesles Bonnezeaux 1999は私から。




ワインスクールに通い始めて最初のクラスからの付き合いなので、お誕生日をお祝いするのもこれが3回め。今年は小ぢんまりと8人でほっこり癒しの会となりました。あらためて、お誕生日おめでとう。それから、今年も変わらず愛情溢れる企画&仕事ぶりで圧倒してくれた幹事ちゃん、ほんとにお疲れさまでした!お月さまが物知り顔でウインクしてた。