2011年2月13日日曜日

三連休

お正月に帰省しなかったので、三連休は突如思い立って実家へ。到着して空港の外に出ると、吹雪!翌日の羽田-高松便は欠航したそう。無事帰れて良かった。

一日めはたっぷりお昼寝して過ごし、二日めの夜はお誕生日会。2月に多い親戚のお誕生日を”勝手に”まとめてお祝いすることに。三世代で乾杯~


Gnarly Head Old Vine Zinfandel 2008 Delicato Family Vineyard
ジンファンデル85%、プティ・シラー15%。まさにドクターペッパーの風味と甘み。アルコール度数高めの14.5%ですが、とろりと濃ゆすぎる感じはなく、するすると飲めそう。


タジン鍋で蒸したお野菜にトリュフオイル。手前は、小さい頃からお世話になっているゴトウさん(ゴトウ洋菓子店、http://www.gotoyogashiten.com/)のキッシュ。


Jus de Raisin 2010 Simon Bize & Fils
ブルゴーニュの有名ドメーヌ、シモン・ビーズで造られた、白ワイン用シャルドネ100%のジュース。ワインが飲めない家族のために、銀座のワイズ・ワイン・ギャラリー(http://www.yswinegallery.com/)で買ってきたお土産です。ケーキはもちろんゴトウさんの小さめデコレーション。フロマージュのムースが入っています♡


部品をばらばらにしてから、均等に切り分けました~


最終日は家族でお出かけ。まずは両親の厄落としに四国八十八か所七十八番札所の郷照寺へ。香川県の宇多津町にあります。


手水場にかわいらしいお地蔵さん。


「四国巡拝 魂の旅 人生は遍路なり」・・・深い。


急な石段を上って、本堂へ。


おなじみの、小坊主。「てへっ」という声が聞こえてきそう。


まだ雪が降るほど寒いのに、もう春遍路が始まっているのでしょうか。白装束でちりんちり~んと杖をつきながら一列に並んで歩くおへんろさんの姿は、春の暖かさや、新学期の晴れやかな気持ちと一緒に浮かんでくる思い出の一場面。


厄落としのご祈祷は、お坊さんが何人も出てきて、火をぼうぼう焚いて、思った以上に派手でした。同席した私も肩をバンバン叩いてお祓いしてもらいました。



お昼は、釜玉の名店、なかむらへ。寒い中、行列。これでもまだ人が少ない方。


こちらがメニュー。さぬきうどんのお店は、だいたいお作法が分かりません。外見からしてよその人だなと思ったらしく、細かく指示してくれました。


入口近くで注文したら、席へ。うどんが茹で上がったら呼んでくれるので、自分でだしをかけたり、ねぎをのせたりします。釜玉はねぎのみ、天ぷらはのせない派。


釜玉の大。だしをかけてすぐ混ぜなかったため、たまごが固まってしまうという痛恨のミス…でも、うどんはもっちもちでおいしかったです。自分で茹でるとこうはいかない。


うどんはあっという間に食べ終わり、夕方のフライトまでまだ時間があったので、東山魁夷せとうち美術館(http://www.pref.kagawa.jp/higashiyama/index.html)へ。東山魁夷画伯のおじい様が坂出市櫃石島の出身なのだとか。

エントランスへ伸びる歩道は、なるほど東山魁夷の代表作「道」(美の巨人たち、東山魁夷「道」http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/picture/050716.htm)に似ていますね~


この日は、第4期テーマ作品展の「芽吹き/春の訪れを謳う」と「魁夷 木版画との出会い/重なりあう色彩の美」を観ました。紙漉き師、彫師、刷師と東山魁夷の製作過程での緻密なやりとりや、木版画の技巧の説明、板木の展示などが、とても興味分かかった。何十回、時には百回以上、重ねて刷り上げられた版画は、まさに匠たちの技の結晶。原画とはまた違った趣があります。たくさんの色を重ねているからこその深み、そして不思議なほどの透明感、そのギャップが印象的でした。

館内のカフェから臨む、瀬戸大橋と瀬戸内海の島々は一枚の絵画のよう。おだやかな瀬戸内海はいつまでも眺めていたくなる、癒しの風景です。


抹茶と和菓子をいただきました。ほっ。


帰りの飛行機からの眺め。夕焼けに富士山のシルエット。


疲れたときに帰る場所があるって、やっぱりいいなあ。