2011年5月22日日曜日

幻の会

震災の日の夜からかれこれ2カ月も延期になっていた打ち上げ、「幻の会」がようやく実現しました。同じ部だったメンバーがばらばらになったので、そのおつかれさま&お別れ会です。

おじゃました素敵なお宅の娘ちゃんの名前にちなんで、カヴァのクワトロ・サクラを。トレパ80%、ピノ・ノワール15%、ガルナッチャ3%、モナストレル2%。フレッシュな苺のよう。


乾杯~



まだ日の高いうちから、サーモンやチーズ、根菜のラタトゥイユ、お手製の焼き豚、お持たせのチャイニーズなどなどをつまみつつ、Wiiやデコチロルで子供ちゃんたちと本気で遊び…


メインは手巻き寿司!


一週間遅れのお誕生日のお祝いをかねた、お待ちかねのデザートタイム。筒状のジェリーは、アンリ・シャルパンティエのジュレ・コロンヌ。フルートグラスにあけるとカクテルのように。マカロンはセバスチャン・ブイエ。生まれて初めてのマカロンはどうだったかな?


思いがけず贈られた、お花とカード(涙)。


カードは、花束のかたち。一輪に一人分ずつ、メッセージが…


たくさんのことを学ばせてもらったのは私のほう。本当にありがとう。これからもよろしくね。Mr. Childrenの「彩り(http://youtu.be/slpKHIiOzng)」を聴きながら帰りました。



2011年5月17日火曜日

松濤 Restaurant Bacar

渋谷区松濤のRestaurant Bacar(HP:http://www.restaurant-bacar.com/index.html、食べログ:http://r.tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13059355/)へ。

2か月先まで予約がいっぱいだと言う人気店のテーブルが幸運にも一つ空いていたそうで、突然のお誘いに二つ返事で行ってきました。

Cremant de Bourgogne, Cuvee Prestige Blanc de Blanc, Chateau de la Velle
シャトー・ド・ラ・ヴェルはムルソーのドメーヌ。シャルドネ80%、アリゴテ20%。すだちのような柑橘系のきりりとした酸味が爽やか。後味にはほんのりとした甘みが感じられて。蒸し暑い日本の夏の一杯めにぴったりの泡で乾杯~


アミューズは、5つの味に仕上げたトマト。
5つの味とは…トマトの酸味、ローズマリーの苦味、キャラメルの甘味、ミニョネット(フランス語で粗びき胡椒の意味)の辛味、イギリスのマルドン海峡の塩分の高い海水を使用したソルトの塩味。口の中でいろんな味が次々ぷちぷちはじける感じ。面白い。


自家製のパンはかごの中からそれぞれ好きなものを選べます。マロンのパンと店名の刻印入りのブリオッシュをいただきました。パン好きにはたまりません♡


オーナーでソムリエの金山さん。
ワインとお料理だけじゃなく、軽快な話術も素敵なマリアージュ。初めてうかがったので、アラカルトではなく、お店のおすすめが詰まったコースをお願いすることに。


まずは、日本各地から取り寄せた有機野菜と能登産ズワイガニとカニミソのバーニャカウダに、稚あゆのフリットを添えて。お皿が運ばれてくる前に、お野菜の説明…かなり早口(涙)。


手前は沖縄のヤングコーン、種子島の蜜芋、マイクロトマト。後ろには空豆やタルディーヴォ(トレビス)、カリフラワー、などなど。生牡蠣の風味のオイスターリーフは本当に後味が磯の香りでびっくり。高知の四万十川中流、十和村の狼桃(おおかみもも)トマトが絶品でした。


バーニャカウダのソースは、にんにくとアンチョビ、オリーブオイルを煮立てて作るのが普通ですが、バカールのはカニミソにカニの身もたっぷりでとっても濃厚。色とりどりのお野菜とカニが美味しそうなこの写真をTwitterに上げたら、すぐ店名を当てたワイン友達が居たほど。


ヤングコーンはヒゲまで食べられます。甘くておいしい。


まるで清流を泳いでいるかのような、稚あゆちゃんたち。頭からまるごと…あぁでも美味しい。


あゆに合わせて男性陣がグラスで白を追加。もちろん、ソーヴィニヨン・ブラン。
Domaine Grand Roche Saint Bris 2008


白も赤も、グラスワインの選択肢はバラエティ豊かな感じ。


浜名湖産うなぎとフォアグラのマリアージュ、マンゴーのインパクト。お魚料理はこの日おすすめのメバルのポワレと迷ったあげく、こちらにしました。貴腐ワインを煮詰めたヴィンコットソースと、ハイビスカスのお塩で。マンゴーの酸味が爽やかにまとめてくれます。


Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits 'Clos Saint-Philibert' Meo-Camuzet 2006
酸とミネラルがたっぷりで、うなぎ&フォアグラとも合う厚みのある味わい。


ブルターニュ産うずらに麦を詰めた丸ごとロースト、ポルト酒香るソース。
取り分ける前にローストしたものを見せてくれます。色鮮やかで目にも美味しい!


うずらちゃんは足までちゅっちゅっと食べられます。とろりと甘いベビーオニオンとポルト酒のソースに、ほろ苦いアスペルジュ・ソヴァージュがまたいい感じ。


Bourgogne Marquis d'Angerville 2006
やや熟成した感じもあって、それでいてやっぱりチャーミングなピノ。


『意気込み』鉄鍋炊き上げご飯
かわいい小さな鉄鍋のストウブで一人分ずつ炊き上げたごはんは、二種類をオーダーしてシェアすることに。こちらは、由比桜エビとブルゴーニュバターのごはん。リッチな味わい。


ぴちぴちの桜エビちゃん。


こちらは、鰯とフォアグラ。山椒と黒七味と一緒にしっかり混ぜていただきます。ごはんなのに、ワインと合う。


さてさて、お待ちかねの甘いもの。金山さんが例のごとく軽快にデザートの紹介をしてくれます。メニューはなく、口頭の説明だけなので、お酒も入ってることだし直感で決める感じ。

鉄鍋ごはんと同様、小さなストウブパンで焼き上げた温かいルバーブパイ。酸味のあるルバーブに、こってりとしたクリームチーズのアイスが絶妙。とろけます。


タルトシトロンは、カクテルグラス仕立て。ざっくりスプーンを入れて層になったところをぱくっと食べると、確かにタルトシトロン。面白い。アールグレイのアイスと一緒に。


「サプライズ系」デザートの一つ、ダマスクローズの香りを閉じ込めたフランボワーズアイスとショコラムースの球体のパルフェ。まわりのふわふわは、巨峰のわたあめ。


あたたかいベリーのソースでチョコレートの蓋にハート型を描くと・・・


ダマスクローズの香りがふわりと中から・・・うっとり♡♡♡ デートで出されたら完ぺき落ちます。もう一つのサプライズ系は「砂浜をイメージした一皿のデザート」でした。次回ぜひ。


フレッシュなレモンバーベナのハーブティー。


プティフールは、生キャラメル。


帰りぎわ、石井シェフにもごあいさつ。おいしかったです~
予約が取れないのには理由がありますね。またお気に入りのお店が増えました。

2011年5月13日金曜日

蒲田 ミ・レイ

なかなか予約が取れないという蒲田のベトナム料理店、ミ・レイ(http://r.tabelog.com/tokyo/A1315/A131503/13003307/)へ行ってきました。ベトナムらしいキッチュな色合いがとてもかわいい店内。


焼き豚のバイン・ミー(ベトナム風サンドイッチ)。ベトナムのフランスパンは、「フランスの置き土産」と呼ばれていて、仏領インドシナの名残り。切なく美しい映画、「愛人/ラマン」を思い出す…ベトナムのビール、333(バーバーバー)はコロナをもっとさっぱりさせた感じ。


ゴイドゥドゥ(青いパパイヤのサラダ)。トラン・アン・ユン監督の「青いパパイヤの香り」という映画も好き。タイ料理のソムタムと違い、辛くはありません。パクチーたっぷり。


もやしや豚肉が入ったバインセオ(ベトナム風お好み焼き)。生地の黄色は卵ではなく、ウコンの色だそう。スペアミントやベトナムバジル、大葉、サニーレタスなどなど、たっぷりのお野菜に巻いて、にんじんや大根の千切りを漬け込んだ甘酸っぱいたれでいただきます。


カインコアイモー(山芋のスープ)は、これもたっぷりのパクチーとひき肉入り。このスープに惚れこんでお店に通うようになった、というのも分かります。とろとろふんわり、ほっとする味。


ベトナムコーヒー。フィルターが上にのったまま供される独特なスタイル。コップの底の白いのは練乳です。そのまま飲んでも十分甘く、混ぜると缶コーヒーのような味。ベトナムは、ブラジルに次いでコーヒー生産量が世界第二位の国ですが、栽培されているのは主にロブスタ種。ベトナムコーヒーが缶コーヒーのような味がするのは、そのせいかな。


場所がらデートにはあまりおすすめできませんが、評判どおりとってもおいしいお店でした。その昔、ビザが必要であきらめたベトナム旅行もいつか実現したいなあ。



2011年5月1日日曜日

法然寺と竜雲うどん

3月11日の震災時に書き溜めていたものがあまりにも…な内容だったため、しばらく自粛していたblogですが、ぼちぼち再開です。被害を受けられたみなさまには、心よりお見舞い申し上げます。

病み上がりで迎えたゴールデンウィークは実家でゆるゆるだらりと過ごしています。帰省した5月1日の羽田-高松便は、空席が目立ちました。



雲の切れ間に、ハート!


1時間足らずで四国上空へ。瀬戸内海に浮かぶ小さな島々はブロッコリーのよう。四国も、初夏の緑に彩られてとても美しい。


四国はほとんどが山地。海岸線の平地や、山の上の高台に器用に家が建っています。


高松空港から直行で、竜雲うどん(http://r.tabelog.com/kagawa/A3701/A370101/37001190/)へ。さぬきうどん発祥の仏生山町にある旧高松藩松平家の菩提寺、法然寺の境内にあります。


「一度で三度おいしい」に惹かれて…


ねぎと温玉のつけうどんを注文。コシがある太めの麺に、意外とさっぱりしたごまだれがからんでおいしい~


みなさん気持ちいいくらいがっつり麺を食らっています。


おなかいっぱいになったところで、お寺を参拝。仁王門をくぐって参道へ。静か。


3月に出来たばかりの五重塔。旧高松藩主の松平頼重公が寄進した仏舎利が祀られているそう。


お地蔵さんにお供えされた、プラッシーのコップがレトロ。


まだ咲いている桜がありました。たぶん、八重桜。


葵の御紋があちらこちらで目に入りまする~


仏生山公園の池に、緑が映えます。水不足になりがちな香川県にはこんな池が多い。讃岐らしい風景のように感じられて。


琴電の駅前から、ちきり神社まで1kmほど続くのが「お成り街道」。歴代藩主が墓参りに訪れた際に通った街道沿いに、古い佇まいの民家がいくつか残っています。

確実に何か出そうな、ちきり神社。


古いお酢の輸出商だったらしき民家。木の看板がシブい。



半そでが心地いいあたたかな一日でした。